インフォームドコンセント(いんふぉーむどこんせんとの)
最終更新:2026/4/28
インフォームドコンセントは、医療行為の内容やリスクについて患者に十分な説明を行い、患者が自らの意思で治療を受けるかどうかを決定するプロセスである。
別名・同義語 説明と同意患者の自己決定
ポイント
患者の自己決定権を尊重し、医療における主体性を保障するための重要な概念であり、法的にも保護されている。
概要
インフォームドコンセント(Informed Consent)は、医療行為を行う上で、医師が患者に対して、病状、治療方法、期待される効果、起こりうる副作用やリスクなどを十分に説明し、患者がそれらを理解した上で、自らの意思で治療を受けるかどうかを決定する権利を尊重するプロセスを指します。単なる同意書への署名ではなく、患者と医療従事者間のコミュニケーションを通じて、患者の主体的な医療参加を促すことを目的とします。
歴史的背景
インフォームドコンセントの概念は、20世紀後半にアメリカ合衆国で、患者の権利擁護運動の中で発展しました。それ以前は、医師が患者に対して十分な説明を行うことなく、一方的に治療を行うことが一般的でした。しかし、患者が自身の病状や治療について知る権利を主張するようになり、インフォームドコンセントの重要性が認識されるようになりました。
法的根拠
日本では、民法第201条に「説明義務」が規定されており、医師は患者に対して、病状や治療方法について十分な説明を行う義務を負っています。また、裁判例においても、インフォームドコンセントが認められるためには、説明の内容が患者の理解度に合わせて行われ、患者が自らの意思で同意したことが必要であるとされています。
インフォームドコンセントの手順
- 説明: 医師は、患者に対して、病状、治療方法、期待される効果、起こりうる副作用やリスクなどを、平易な言葉で説明します。
- 質問: 患者は、説明内容について疑問点があれば、医師に質問することができます。
- 理解: 医師は、患者が説明内容を十分に理解していることを確認します。
- 同意: 患者は、説明内容を理解した上で、治療を受けるかどうかを決定し、同意または拒否の意思表示を行います。