PRO(患者報告アウトカム)(ぴーえろー(かんじゃほうこくあうとかむ))
最終更新:2026/4/28
PRO(患者報告アウトカム)は、患者自身が自身の健康状態に関する情報を報告する指標であり、治療の効果や生活の質を評価するために用いられる。
別名・同義語 患者自己報告アウトカム患者報告尺度
ポイント
PROは、従来の臨床検査データだけでは捉えきれない患者の主観的な経験や症状を把握する上で重要な役割を果たす。医療の質向上に貢献する。
PRO(患者報告アウトカム)とは
PRO(Patient-Reported Outcome)は、患者自身が自身の健康状態、機能、生活の質などを直接報告するアウトカム指標です。従来の臨床試験では、医師が客観的に評価できる指標(バイオマーカー、生理学的指標など)が中心でしたが、PROは患者の主観的な経験や症状を捉えることで、より包括的な評価を可能にします。
PROの活用
PROは、以下のような場面で活用されています。
- 臨床試験: 新薬や治療法の効果を評価する際に、患者の症状改善や生活の質向上を評価するために用いられます。
- 日常診療: 患者の症状の変化や治療への反応をモニタリングし、治療計画の調整に役立てられます。
- 医療政策: 医療の質を評価し、改善策を検討するために用いられます。
PROの種類
PROには、様々な種類があります。
- 症状に関するPRO: 痛み、吐き気、疲労感など、患者が経験している症状の程度を評価します。
- 機能に関するPRO: 歩行能力、日常生活動作など、患者の身体機能の程度を評価します。
- 生活の質に関するPRO: 仕事、人間関係、趣味など、患者の生活全般の質を評価します。
PROの課題
PROは有用な指標ですが、いくつかの課題も存在します。
- 主観性: 患者の報告であるため、主観的なバイアスがかかる可能性があります。
- 言語的・文化的要因: 言語や文化の違いによって、PROの解釈や回答が異なる可能性があります。
- 回答の負担: PROへの回答は、患者にとって負担となる場合があります。
これらの課題を克服するために、PROの開発・実施においては、慎重な検討が必要です。