SOAP記録(そうぷきろく)
最終更新:2026/4/28
SOAP記録は、患者の主訴(Subjective)、客観的所見(Objective)、評価(Assessment)、治療計画(Plan)を体系的に記述する医療記録形式である。
別名・同義語 問題指向型医療記録患者記録
ポイント
SOAP記録は、医療従事者間の情報共有を円滑にし、患者中心の医療を提供するための標準的な手法として広く用いられている。電子カルテシステムに組み込まれることが多い。
SOAP記録とは
SOAP記録は、1970年代にLawrence Weedによって提唱された、医療記録の標準化された形式です。患者の情報を整理し、効率的な情報伝達を可能にすることを目的としています。
SOAPの各要素
- 主訴 (Subjective): 患者自身が訴える症状や苦情、病歴などを記述します。患者の言葉を引用することがあります。
- 客観的所見 (Objective): 医師や看護師などが観察した、バイタルサイン、身体所見、検査結果などの客観的なデータです。
- 評価 (Assessment): 主訴と客観的所見を総合的に分析し、診断や病状の評価を行います。鑑別診断も含まれる場合があります。
- 治療計画 (Plan): 評価に基づいて、今後の治療方針、検査計画、患者への指導などを具体的に記述します。
SOAP記録の利点
- 情報伝達の効率化: 医療従事者間で患者情報を共有する際に、必要な情報が整理されているため、迅速かつ正確な情報伝達が可能です。
- 患者中心の医療: 患者の主訴を重視し、患者の視点に立った医療を提供することができます。
- 記録の標準化: 記録形式が標準化されているため、医療記録の質を向上させることができます。
- 法的証拠としての価値: 医療訴訟などの際に、客観的な証拠として利用することができます。
SOAP記録の活用例
SOAP記録は、病院、診療所、介護施設など、様々な医療機関で利用されています。電子カルテシステムに組み込まれることが多く、記録の作成や管理が容易になっています。
SOAP記録の課題
SOAP記録は有用なツールですが、記録に時間がかかる、主観的な解釈が入りやすいなどの課題もあります。これらの課題を克服するために、記録の簡略化や標準化、医療従事者の教育などが重要です。