炎症(えんしょう)
最終更新:2026/4/25
炎症は、生体が有害な刺激に対して示す、局所的な血管拡張、細胞浸潤、発赤、熱感、腫脹、痛みを特徴とする防御反応である。
別名・同義語 発炎腫脹
ポイント
炎症は、感染や組織損傷に対する生体の自然な反応であり、必ずしも病気とは限らない。しかし、過剰な炎症は組織を損傷し、様々な疾患を引き起こす可能性がある。
炎症の概要
炎症は、生体が感染、外傷、刺激などの有害な刺激を受けた際に起こる、生体防御反応の一つです。これは、損傷部位の修復と機能回復を促進するための複雑な生物学的プロセスであり、必ずしも病気を示すものではありません。しかし、炎症が過剰になったり、慢性化したりすると、組織の損傷を引き起こし、様々な疾患の発症に関与することがあります。
炎症の徴候
炎症の主な徴候は、以下の5つです。
- 発赤 (Redness): 炎症部位への血液供給が増加することで、皮膚が赤くなる。
- 熱感 (Heat): 炎症部位の血流増加により、触ると熱く感じる。
- 腫脹 (Swelling): 炎症部位に体液が蓄積することで、組織が膨らむ。
- 疼痛 (Pain): 炎症部位の神経が刺激されることで、痛みが生じる。
- 機能障害 (Loss of function): 炎症部位の組織が損傷を受けることで、正常な機能が損なわれる。
炎症の種類
炎症は、その持続期間によって、以下の2つに分類されます。
- 急性炎症: 刺激が除去されれば数日から数週間で自然に治まる炎症。
- 慢性炎症: 刺激が持続したり、急性炎症が適切に治癒しなかったりすることで、数ヶ月以上続く炎症。
炎症の原因によっても分類され、感染性炎症(細菌、ウイルス、真菌などによる)、自己免疫性炎症(自己免疫疾患による)、アレルギー性炎症(アレルギー反応による)などがあります。
炎症のメカニズム
炎症反応は、様々な細胞や分子が複雑に連携して起こります。主なメカニズムとしては、血管拡張、白血球の浸潤、炎症性メディエーターの放出などが挙げられます。炎症性メディエーターには、ヒスタミン、プロスタグランジン、サイトカインなどがあり、これらの物質が炎症反応を増幅させます。
炎症を抑える方法
軽度の炎症であれば、安静、冷却、圧迫、挙上(RICE処置)などの応急処置で症状を緩和することができます。重度の炎症や慢性炎症の場合は、医師の診察を受け、適切な治療を受ける必要があります。治療法としては、薬物療法(抗炎症薬、ステロイドなど)、理学療法、手術などがあります。