代謝(たいしゃ)
最終更新:2026/4/25
代謝は、生体内で物質が化学変化し、エネルギーを取り出したり、新たな物質を合成したりする一連の過程である。
ポイント
代謝は、生命維持に不可欠なエネルギーの獲得と利用、そして生体内の物質循環を担う重要な機能である。その速度は、年齢、性別、活動量などによって変動する。
代謝の概要
代謝(たいしゃ)は、生物が生命活動を維持するために物質を変化させる一連の化学反応の総称です。大きく分けて、物質を分解してエネルギーを取り出す「異化作用」と、エネルギーを使って物質を合成する「同化作用」の二つがあります。
異化作用(カタボリズム)
異化作用は、食物に含まれる炭水化物、脂質、タンパク質などを分解し、エネルギーを放出する過程です。このエネルギーは、生命活動に必要なATP(アデノシン三リン酸)の形で蓄えられます。代表的な異化作用として、解糖系、クエン酸回路、電子伝達系などが挙げられます。
同化作用(アナボリズム)
同化作用は、エネルギーを使って、アミノ酸からタンパク質、グルコースからグリコーゲン、脂肪酸からトリグリセリドといった、生体を構成する物質を合成する過程です。筋肉の成長や組織の修復、新しい細胞の生成などに必要となります。
代謝に関わるホルモン
代謝は、ホルモンによって厳密に制御されています。例えば、インスリンは血糖値を下げ、グルコースの取り込みを促進し、異化作用を促進します。一方、グルカゴンは血糖値を上げ、グリコーゲンの分解を促進し、同化作用を抑制します。甲状腺ホルモンは、基礎代謝率を上昇させ、エネルギー消費量を増加させます。
代謝異常
代謝異常は、遺伝的な要因や生活習慣の乱れなどによって引き起こされます。糖尿病、肥満、痛風などが代表的な代謝異常の疾患です。これらの疾患は、適切な食事療法や運動療法、薬物療法などによって管理する必要があります。