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再生医療(さいせいいりょう)

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最終更新:2026/4/11

損傷した細胞、組織、臓器を、細胞加工技術や組織工学を用いて修復・再生、あるいは代替する医療。近年ではiPS細胞等の幹細胞を用いた治療が代表的である。

ポイント

生体細胞を利用して失われた身体機能の回復を図る先端医療。主に幹細胞技術や組織工学が用いられ、難治性疾患の治療法として期待されている。

再生医療(さいせいいりょう)

再生医療とは、病気や怪我によって失われたり、機能が低下したりした身体の組織や臓器を、細胞を用いた技術によって回復させる治療法のことです。従来の「対症療法(症状を抑える治療)」や「臓器移植(他者の臓器に頼る治療)」とは異なり、患者自身の細胞などを利用して自己の組織を再構築することを目指します。

主要な技術要素

  1. 幹細胞(かんさいぼう):特定の細胞に分化する能力と、自分と同じ細胞を増やす能力を併せ持つ細胞です。特に、ES細胞(胚性幹細胞)やiPS細胞(人工多能性幹細胞)が研究の中心となっています。
  2. 細胞培養・組織工学:患者から採取した細胞を体外で増殖・分化させ、立体的な組織や臓器として組み立てる技術です。
  3. 足場材料(スキャフォールド):細胞を定着させ、目的の形状に組織化させるための土台となる生体材料です。

医療現場での応用

  • 皮膚再生:重度の火傷に対する培養皮膚の移植。
  • 軟骨再生:関節軟骨の損傷に対する細胞移植。
  • 心筋再生:心不全に対する心筋シートの移植。
  • 網膜再生:加齢黄斑変性などの眼疾患に対する治療。

課題と展望

再生医療は画期的な治療法として期待されていますが、腫瘍化のリスクや高い治療コスト、倫理的課題などの克服すべき点も残されています。日本では「再生医療等安全性確保法」が施行され、安全性と有効性を担保した上で、迅速に治療を提供できる体制の整備が進められています。

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