BBS(バーグバランススケール)(ばーぐばらんすすけーる)
最終更新:2026/4/28
BBSは、自閉症スペクトラム症(ASD)の特性を持つ人の感覚処理の違いを評価するための検査法である。
別名・同義語 感覚プロファイル感覚統合評価
ポイント
BBSは、触覚、聴覚、視覚、味覚、嗅覚の各感覚刺激に対する反応を観察し、感覚過敏や感覚鈍麻の程度を把握するのに役立つ。
BBS(バーグバランススケール)とは
BBS(バーグバランススケール)は、自閉症スペクトラム症(ASD)の診断や特性理解を支援するために用いられる感覚プロファイル評価ツールです。1989年にアメリカの心理学者であるナンシー・バーグによって開発されました。
検査方法
BBSは、様々な感覚刺激(触覚、聴覚、視覚、味覚、嗅覚)に対して、対象者が示す反応を観察・記録することで、感覚過敏や感覚鈍麻の程度を評価します。具体的には、以下の様な刺激が用いられます。
- 触覚: 様々な素材の衣服、筆記用具、おもちゃなど
- 聴覚: 様々な音量の音楽、環境音、人の声など
- 視覚: 様々な明るさ、色、動きの光、模様など
- 味覚: 様々な味の食べ物、飲み物など
- 嗅覚: 様々な匂いの香水、食品、日用品など
検査者は、対象者の反応(落ち着き、不快感、回避行動など)を詳細に観察し、記録します。記録されたデータに基づいて、感覚プロファイルが作成され、感覚特性の全体像を把握することができます。
評価項目
BBSでは、各感覚刺激に対して、以下の様な評価項目が用いられます。
- 感覚探索: 対象者が自ら感覚刺激を探す行動
- 感覚受容: 対象者が感覚刺激を受け入れる度合い
- 感覚回避: 対象者が感覚刺激を避ける行動
- 感覚閾値: 対象者が感覚刺激を感じ取るための刺激の強さ
活用方法
BBSの結果は、ASDの診断や特性理解だけでなく、教育や療育の計画立案にも活用されます。感覚特性を考慮した環境調整や、感覚統合療法などの介入を行うことで、対象者のQOL(生活の質)の向上を目指すことができます。
注意点
BBSは、専門的な知識と訓練を受けた者が実施する必要があります。また、BBSの結果は、あくまでも参考情報であり、単独で診断を確定するものではありません。