湿潤療法(しつれんりょうほう)
最終更新:2026/4/28
湿潤療法は、創傷部位を湿った環境下で治癒を促進する治療法である。
別名・同義語 湿性療法創傷湿潤療法
ポイント
従来の乾式療法と比較し、創傷治癒の促進、疼痛軽減、瘢痕形成の抑制などの効果が期待される。近年、様々な創傷ケア製品が登場し、その適応範囲が広がっている。
湿潤療法の概要
湿潤療法は、創傷部位を乾燥させないように、適切な湿潤環境を維持することで創傷治癒を促進する治療法です。従来の乾式療法では、創傷部位を乾燥させ、痂皮(かさぶた)を形成させて治癒を待つ方法が一般的でしたが、湿潤療法は、創傷体液を保持し、細胞の遊走や増殖を促進することで、より迅速かつ良好な治癒を目指します。
湿潤療法のメカニズム
湿潤環境下では、以下のメカニズムにより創傷治癒が促進されます。
- 細胞遊走の促進: 湿潤環境は、線維芽細胞や上皮細胞などの創傷治癒に関わる細胞の遊走を促進します。
- 細胞増殖の促進: 湿潤環境は、細胞の増殖を促進し、創傷閉鎖を早めます。
- オートリシス(自己分解)の促進: 壊死組織の自己分解を促進し、創傷の清浄化を助けます。
- 保護作用: 創傷部位を物理的な刺激から保護し、疼痛を軽減します。
湿潤療法の適応
湿潤療法は、様々な種類の創傷に適用可能です。
湿潤療法の種類
湿潤療法には、様々な方法があります。
- 湿潤包帯: 創傷部位を湿潤包帯で覆う方法。
- ハイドロコロイド: 創傷体液を吸収し、ゲル化する素材。
- ハイドロゲル: 水分を多く含むゲル状の素材。
- アルギネート: 海藻由来の素材で、創傷体液を吸収し、ゲル化する。
- ポリウレタンフォーム: 創傷体液を吸収し、創傷部位を保護する。