褥瘡予防(じょくそうよぼう)
最終更新:2026/4/28
褥瘡予防とは、持続的な圧迫や摩擦、剪断力によって皮膚が損傷し、褥瘡が発生するリスクを低減するための活動である。
別名・同義語 床ずれ予防圧褥予防
ポイント
褥瘡は、寝たきりや車椅子生活を送る患者に多く見られる皮膚の損傷であり、早期の予防策が重要となる。多職種連携による包括的なアプローチが求められる。
褥瘡予防の重要性
褥瘡は、患者のQOL(生活の質)を著しく低下させるだけでなく、医療費の増大にもつながる。重症化すると、敗血症を引き起こし、生命に関わることもあるため、予防は極めて重要である。
褥瘡発生のリスク因子
褥瘡発生のリスク因子は多岐にわたる。主なものとして、以下の点が挙げられる。
- 身体的要因: 寝たきり、車椅子生活、栄養不良、脱水、皮膚の乾燥、血行不良、感覚の麻痺など
- 環境的要因: 長時間同じ体位、シーツのシワ、不適切な寝具、皮膚への摩擦や剪断力など
- 医療的要因: 疾患(糖尿病、腎不全、心不全など)、薬剤(ステロイドなど)、手術など
褥瘡予防の具体的な方法
褥瘡予防には、以下の方法が有効である。
- 体位変換: 2時間ごとに体位変換を行い、持続的な圧迫を避ける。
- 皮膚の観察: 毎日皮膚の状態を観察し、異常がないか確認する。
- 皮膚の清潔保持: 清潔な状態を保ち、乾燥を防ぐ。
- 栄養管理: 栄養バランスの取れた食事を摂取し、水分補給を十分に行う。
- 適切な寝具の使用: 体圧分散マットレスやクッションを使用する。
- 摩擦・剪断力の軽減: シーツのシワを取り除き、皮膚への摩擦や剪断力を軽減する。
- 保護材の使用: 骨突出部など、褥瘡が発生しやすい部位に保護材を使用する。
多職種連携の重要性
褥瘡予防には、医師、看護師、理学療法士、栄養士、介護士など、多職種が連携して取り組むことが重要である。それぞれの専門性を活かし、患者の状態に合わせた適切な予防策を実施する必要がある。