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パルスオキシメトリ(ぱるすおきしめとり)

最終更新:2026/4/28

パルスオキシメトリは、血液中の酸素飽和度を非侵襲的に測定する技術である。

別名・同義語 経皮的動脈血酸素飽和度測定SpO2モニタリング

ポイント

指先や耳たぶにセンサーを装着し、光の吸収率の違いを利用して酸素飽和度を算出する。呼吸器疾患の診断やモニタリングに広く用いられる。

パルスオキシメトリの原理

パルスオキシメトリは、酸素化ヘモグロビンと脱酸素化ヘモグロビンの光吸収特性の違いを利用する。酸素化ヘモグロビンは赤色光をより多く吸収し、脱酸素化ヘモグロビンは赤外光をより多く吸収する。パルスオキシメーターは、これらの光を指先や耳たぶなどの末梢組織に照射し、透過する光の量を測定する。この測定値から、酸素飽和度(SpO2)を算出する。

パルスオキシメトリの歴史

パルスオキシメトリの概は1930年代にWoodらが提唱したが、実用化されたのは1970年代後半である。Aoyagiらが、指先への光照射による酸素飽和度の測定に成功し、その後、Conradらの改良により、現在のパルスオキシメーターが開発された。

パルスオキシメトリの臨床応用

パルスオキシメトリは、以下のような臨床場面で広く利用されている。

  • 呼吸器疾患モニタリング: 肺炎、喘息、慢性閉塞性肺疾患(COPD)などの呼吸器疾患患者の呼吸状態をモニタリングする。
  • 麻酔中のモニタリング: 麻酔中は呼吸抑制のリスクがあるため、パルスオキシメトリで酸素飽和度を継続的にモニタリングする。
  • 集中治療室でのモニタリング: 重症患者の呼吸状態をモニタリングし、適切な酸素療法を行う。
  • 睡眠時無呼吸症候群のスクリーニング: 睡眠中に酸素飽和度が低下する頻度を測定し、睡眠時無呼吸症候群の可能性を評価する。
  • スポーツ医学: 高度な運動中の酸素飽和度を測定し、運動能力の評価やトレーニングの最適化に役立てる。

パルスオキシメトリの限界

パルスオキシメトリは有用な技術であるが、いくつかの限界がある。

  • 測定誤差: 指先の血流が悪い場合や、マニキュア、皮膚色素沈着などにより、測定誤差が生じることがある。
  • 酸化炭素中毒: 一酸化炭素は酸素化ヘモグロビンとほぼ同じ光吸収特性を持つため、一酸化炭素中毒の患者では正確な酸素飽和度を測定できない。
  • メトヘモグロビン血症: メトヘモグロビンは酸素を運搬できない異常ヘモグロビンであり、パルスオキシメトリの測定値を誤らせる可能性がある。

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