Charlson併存疾患指数(ちゃるそんへいぞんしっかんしすう)
最終更新:2026/4/28
Charlson併存疾患指数は、患者の基礎疾患の重症度を評価し、死亡リスクを予測するために用いられる指標である。
別名・同義語 CCI併存疾患指数
ポイント
各疾患に重み付けを行い、合計スコアによってリスクを分類する。スコアが高いほど、死亡リスクが高いと判断される。
概要
Charlson併存疾患指数(Charlson Comorbidity Index: CCI)は、1994年にCharles Charlsonらによって提唱された、患者の併存疾患の重症度を定量的に評価するための指標である。主に、がん患者の予後予測や、手術後の合併症リスク評価などに用いられる。
指数の算出方法
CCIは、以下の30の疾患を対象として算出される。各疾患には、重症度に応じて0から6までの重み付けがなされている。
- 心不全(重み:3)
- 冠動脈疾患(重み:1)
- 脳卒中(重み:1)
- 慢性閉塞性肺疾患(重み:1)
- 糖尿病(重み:1)
- 活動性肝疾患(重み:2)
- 腎不全(重み:2)
- 膠原病(重み:1)
- HIV感染症(重み:1)
- 悪性腫瘍(重み:6)
患者が複数の疾患を抱えている場合、それぞれの疾患の重みを合計し、年齢に応じて調整することでCCIスコアが算出される。年齢調整は、65歳未満の患者では重み付けの合計値がそのままCCIスコアとなり、65歳以上の患者ではCCIスコアに1点が加算される。
スコアの解釈
CCIスコアは、以下の通りに解釈される。
- 0点:併存疾患なし
- 1-2点:軽度
- 3-4点:中等度
- 5点以上:重度
スコアが高いほど、死亡リスクが高いと判断される。例えば、がん患者のCCIスコアが高い場合、治療効果が低く、予後不良である可能性が高いと示唆される。
臨床応用
CCIは、がん治療における治療選択や、手術リスクの評価、臨床試験における患者層別化など、様々な臨床場面で活用されている。また、CCIは、医療費の予測や、医療資源の配分など、医療経済学的な研究にも応用されている。