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感染症(かんせんしょう)

/kaɴseɴɕoː/

最終更新:2026/4/11

ウイルス、細菌、真菌、寄生虫などの病原体が宿主に侵入・増殖し、組織や機能に障害をもたらす疾患の総称。感染経路や病態は多岐にわたる。

ポイント

病原体の侵入により発症する疾患。かつて用いられた「伝染病」という呼称を包含し、より広い医学的知見に基づいた現代的な概念である。

概要

感染症とは、ウイルス、細菌、真菌(カビ)、寄生虫などの「病原体」がヒトや動物の体内に侵入し、そこで増殖することで生じる病気の総称です。病原体が体内に侵入し、定着することを「感染」と呼び、それによって発、咳、下痢、発疹などの症状が現れた状態を「発症」と呼びます。

感染経路

病原体は主に以下の経路で伝播します。

  • 飛沫感染: 咳やくしゃみなどで飛び散った飛沫を吸い込むことによる感染。
  • 空気感染: 空気中に浮遊する微小な粒子を吸い込むことによる感染。
  • 接触感染: 汚染された物や人との直接的・間接的な接触による感染。
  • 経口感染: 汚染された水や食品を経由して体内に取り込まれる感染。
  • 媒介動物感染: 蚊やダニなどの生物を介した感染。

補足事項

医学図書館分類上、かつては「伝染病」という用語が広く用いられていました。国立国会図書館の件名標目では、1964年5月に「感染症」という件名が新設されました。それ以前の資料では「伝染病」という件名が使用されているため、歴史的な文献を調査する際には注意が必要です。

現代的定義と変遷

かつて医学および公衆衛生の分野では、人から人へ広がる疾病を指す「伝染病」という用語が主流でした。しかし、感染症学の発展に伴い、病原体の種類や感染メカニズムが詳細に解明されたことで、より包括的な概である「感染症」が標準的となりました。1964年のNDC改訂においても、従来の分類体系を更新する形でこの概念が確立されました。

感染のメカニズム

感染症の成立には、病原体の侵入だけでなく、宿主の抵抗力(免疫)との相互作用が重要です。主な感染経路には、飛沫感染、空気感染、接触感染、経口感染、および蚊やダニなどを介した媒介動物感染があります。現代医学では、ワクチンによる予防、抗菌薬や抗ウイルス薬による治療、および公衆衛生上の隔離や消毒を組み合わせることで、パンデミックを含む大規模な流行の抑制を図っています。近年では、新興感染症や薬剤耐性菌(AMR)の問題が公衆衛生上の大きな課題となっています。

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