起立試験(きりたつしけん)
最終更新:2026/4/28
起立試験は、仰向けに寝た状態から自力で座位に移行できる能力を評価する神経学的検査である。
別名・同義語 座位移行試験ロールオーバーテスト
ポイント
起立試験は、主に運動機能や平衡感覚の評価に用いられ、神経系の障害や筋力の低下の有無を判断する手がかりとなる。
起立試験の概要
起立試験は、患者の運動機能、筋力、平衡感覚、協調性を評価するために行われる基本的な神経学的検査の一つです。仰向けに寝た状態から、手を使わずに自力で座位に移行できるかどうかを観察します。この試験は、主に神経系の疾患や筋骨格系の障害が疑われる場合に実施されます。
起立試験の実施方法
- 患者を仰向けに寝かせ、膝を曲げ、足を床につけます。
- 患者に「ゆっくりと上体を起こして座ってください」と指示します。
- 試験者は、患者が手を使わずに座位に移行できるかどうか、スムーズさ、速度、姿勢などを観察します。
起立試験の評価基準
- 陽性: 患者が手を使わずにスムーズに座位に移行できる場合。
- 陰性: 患者が手を使わなければ座位に移行できない、または移行に困難を伴う場合。
起立試験で陰性となる原因
起立試験で陰性となる原因は様々ですが、主なものとしては以下のものが挙げられます。
- 筋力低下: 腹筋、背筋、股関節屈筋などの筋力低下。
- 神経系の障害: 脳卒中、脊髄損傷、末梢神経障害など。
- 平衡感覚の障害: 前庭神経系の異常、小脳の障害など。
- 関節の可動域制限: 関節炎、拘縮など。
- 疼痛: 腰痛、膝痛など。
起立試験の臨床的意義
起立試験の結果は、他の検査結果や患者の症状と合わせて総合的に判断されます。起立試験は、疾患の診断や重症度の評価、治療効果の判定などに役立ちます。また、リハビリテーションプログラムの作成や進捗管理にも活用されます。