腎疾患(じんしっかん)
最終更新:2026/4/25
腎疾患は、腎臓の構造または機能に異常が生じた状態を指す疾患群である。
別名・同義語 腎不全腎症
ポイント
腎臓は体内の老廃物を排泄し、体液バランスを調整する重要な役割を担うため、腎疾患は全身に様々な影響を及ぼす可能性がある。早期発見と適切な治療が重要である。
腎疾患とは
腎疾患は、腎臓の構造または機能に異常が生じた状態を総称する。腎臓は、体内の老廃物を尿として排泄するだけでなく、体液の電解質バランスや血圧の調節、ホルモンの産生など、生命維持に不可欠な様々な機能を担っている。そのため、腎疾患は全身に様々な影響を及ぼす可能性があり、早期発見と適切な治療が重要となる。
腎疾患の種類
腎疾患には、様々な種類が存在する。代表的なものとしては、以下のものが挙げられる。
- 糸球体腎炎: 腎臓の糸球体と呼ばれる部分に炎症が起こる疾患。自己免疫疾患や感染症などが原因となる。
- 腎硬化症: 腎臓の血管が硬くなり、腎臓の機能が低下する疾患。高血圧や糖尿病などが原因となる。
- 多発性嚢胞腎: 腎臓に多数の嚢胞(液体が溜まった袋)ができる疾患。遺伝的な要因が関与することが多い。
- 急性腎不全: 腎臓の機能が急激に低下する状態。脱水、感染症、薬物などが原因となる。
- 慢性腎不全: 腎臓の機能が徐々に低下していく状態。高血圧、糖尿病、糸球体腎炎などが原因となる。
腎疾患の症状
腎疾患の初期には、自覚症状が現れないことが多く、健康診断などで偶然発見されるケースも少なくない。しかし、腎機能が低下してくると、以下のような症状が現れることがある。
- むくみ: 体内の水分が排出されにくくなり、足や顔などがむくむ。
- 倦怠感: 老廃物が体内に蓄積し、全身のだるさや疲労感を感じる。
- 食欲不振: 腎臓の機能低下により、食欲が低下する。
- 高血圧: 腎臓の血圧調節機能が低下し、血圧が上昇する。
- 貧血: 腎臓で産生されるエリスロポエチンというホルモンの分泌が低下し、貧血になる。
腎疾患の診断
腎疾患の診断には、以下のような検査が行われる。
- 尿検査: 尿中のタンパク質や血液の有無を調べる。
- 血液検査: 腎機能を示すクレアチニンや尿素窒素などの値を測定する。
- 画像検査: 超音波検査やCT検査などで、腎臓の形状や大きさを確認する。
- 腎生検: 腎臓の一部を採取して顕微鏡で調べる。
腎疾患の治療
腎疾患の治療は、原因や病状によって異なる。一般的な治療法としては、以下のようなものがある。
- 薬物療法: 血圧降下薬、利尿薬、免疫抑制薬などを使用する。
- 食事療法: タンパク質や塩分、カリウムなどの摂取量を制限する。
- 透析療法: 腎臓の機能を代行する機械を使用する。
- 腎移植: 健康な腎臓を移植する。