嚥下スクリーニング(えんげすくりーにんぐ)
最終更新:2026/4/28
嚥下スクリーニングは、食事中に誤嚥や窒息のリスクを評価するための簡便な検査である。
別名・同義語 嚥下評価誤嚥リスク評価
ポイント
嚥下機能の低下は、誤嚥性肺炎などの合併症を引き起こす可能性があるため、早期発見が重要である。スクリーニングは、専門家による詳細な評価の必要性を判断するために用いられる。
嚥下スクリーニングとは
嚥下スクリーニングは、食事中に起こりうる誤嚥や窒息のリスクを迅速に評価するための手法です。主に、高齢者施設、病院、介護施設などで、嚥下機能に不安のある患者や利用者を対象に行われます。詳細な嚥下評価(VF:嚥下造影検査、FEE:嚥下機能評価検査など)の前に、スクリーニングを行うことで、より効率的に専門的な評価が必要な対象者を特定できます。
実施方法
嚥下スクリーニングには様々な方法がありますが、一般的には、水やゼリー、お粥などの異なる粘度の食品を少量ずつ与え、その際の患者の様子を観察します。観察項目としては、咳、声のかすれ、呼吸困難、顔色の変化、食事中の不自然な動きなどが挙げられます。これらの観察結果に基づいて、リスクの有無を判断します。
スクリーニングツール
様々な嚥下スクリーニングツールが存在します。代表的なものとしては、以下のものがあります。
- 水飲みテスト: 水を少量ずつ飲んでもらい、その際の様子を観察します。
- ゼリーテスト: ゼリーを少量ずつ食べてもらい、その際の様子を観察します。
- お粥テスト: お粥を少量ずつ食べてもらい、その際の様子を観察します。
- MAS (Modified Assessment of the Swallowing Ability): 質問票と観察による評価を組み合わせたツールです。
スクリーニング結果の解釈
スクリーニングでリスクが認められた場合は、詳細な嚥下評価が必要となります。詳細な評価の結果に基づいて、食事形態の調整、リハビリテーション、または栄養補助などの適切な対応が行われます。
注意点
嚥下スクリーニングは、あくまでもスクリーニングであり、嚥下機能の詳細な評価を行うものではありません。スクリーニングの結果だけで嚥下機能を完全に評価することはできません。必ず、専門家による詳細な評価と判断が必要です。