VFSS(嚥下造影)(えんげぞうえい)
最終更新:2026/4/28
VFSS(嚥下造影)は、嚥下機能を評価するために、造影剤を用いてX線透視下で嚥下過程を観察する検査である。
別名・同義語 嚥下X線検査嚥下造影検査
ポイント
VFSSは、嚥下障害の原因特定や重症度評価に有用であり、誤嚥性肺炎の予防にも役立つ。主に言語聴覚士や放射線技師によって実施される。
概要
VFSS(嚥下造影)は、Video Fluoroscopic Swallowing Studyの略称で、嚥下機能を客観的に評価するための検査です。患者に造影剤を含んだ食塊(様々な粘度や形状のものを使用)を嚥下させ、その様子をX線透視下でリアルタイムに観察・記録します。
検査の目的
VFSSは、主に以下の目的で実施されます。
検査の手順
- 検査前の説明:検査内容、注意点、副作用について説明を受けます。
- 準備:検査着に着替え、金属類(ネックレス、ピアスなど)を外します。
- 検査:患者は椅子またはベッドに座り、前かがみの姿勢をとります。造影剤を含んだ食塊を少量ずつ嚥下させ、その様子をX線透視で観察します。検査中は、必要に応じて言語聴覚士が指示を出します。
- 検査後の注意:検査後、しばらくの間は水分補給を控え、異常を感じた場合は医師に相談します。
観察項目
VFSSでは、以下の項目を詳細に観察します。
- 口腔期:食塊の口腔内での準備、舌の動き、唾液の分泌
- 咽頭期:嚥下反射の誘発、咽頭の収縮、食塊の咽頭通過
- 食道期:食塊の食道通過、食道の蠕動運動
- 誤嚥:食塊が気管支に入り込むこと
- 残留:食塊が口腔内や咽頭、食道に残り続けること
注意点
VFSSは、X線を使用するため、被ばくがあります。しかし、その量はごくわずかであり、検査の利益がリスクを上回ると考えられています。妊娠中または妊娠の可能性がある場合は、事前に医師に相談してください。