口腔感覚運動訓練(こうくうかんかくうんどうくんれん)
最終更新:2026/4/28
口腔感覚運動訓練は、咀嚼、嚥下、発声に必要な口腔周囲筋群の機能回復を目的とした訓練である。
別名・同義語 口腔リハビリテーション嚥下リハビリテーション
ポイント
主に脳卒中後遺症や神経変性疾患に伴う嚥下障害や構音障害に対して行われ、食事機能やコミュニケーション能力の改善を目指す。
口腔感覚運動訓練の概要
口腔感覚運動訓練は、口腔内およびその周辺の筋肉の協調性を高め、感覚機能を改善することで、咀嚼、嚥下、発声といった機能を回復させることを目的としたリハビリテーションの一種です。特に、脳卒中、頭部外傷、神経変性疾患(パーキンソン病、ALSなど)によってこれらの機能が損なわれた場合に有効とされています。
訓練の種類
口腔感覚運動訓練には、様々な種類があります。
- 口腔筋群訓練: 舌、唇、顎などの筋肉を個別に、または協調的に動かす訓練です。例えば、舌を前後左右に動かしたり、唇を突き出したり、顎を開閉したりする運動を行います。
- 感覚刺激訓練: 口腔内に様々な刺激を与え、感覚を呼び覚ます訓練です。例えば、異なる温度や食感のものを口に含んだり、口腔内に綿棒などで触覚刺激を与えたりします。
- 嚥下訓練: 食べ物や飲み物を安全かつ効率的に飲み込むための訓練です。様々な粘度の流動食や固形食を用いて、嚥下反射を促したり、誤嚥を防ぐための姿勢や動作を練習したりします。
- 発声訓練: 声を出すための呼吸、発声器官の協調性を高める訓練です。呼吸練習、声の出し方、滑舌の練習などを行います。
訓練の進め方
口腔感覚運動訓練は、患者さんの状態に合わせて、個別のプログラムが作成されます。訓練の開始時期、強度、頻度などは、医師や言語聴覚士などの専門家が判断します。訓練は、通常、リハビリテーション施設や病院で行われますが、自宅での自主訓練も重要です。
効果と注意点
口腔感覚運動訓練は、咀嚼・嚥下機能の改善、誤嚥の防止、発声の改善、コミュニケーション能力の向上などの効果が期待できます。しかし、訓練中に誤嚥を起こす可能性もあるため、専門家の指導のもとで行うことが重要です。また、訓練の効果には個人差があり、根気強く継続することが大切です。