飛沫隔離手順(ひまつかりそうてじゅん)
最終更新:2026/4/28
飛沫隔離手順は、医療機関等において、飛沫感染のリスクを低減するために定められた、患者への対応や物品の取り扱いに関する一連の操作方法である。
別名・同義語 飛沫予防策飛沫感染対策
ポイント
飛沫隔離は、患者から発生する飛沫を遮断し、医療従事者や他の患者への感染を防ぐことを目的とする。標準予防策と組み合わせて実施される。
飛沫隔離手順の概要
飛沫隔離手順は、咳、くしゃみ、会話などによって生じる飛沫を介して感染する疾患(インフルエンザ、新型コロナウイルス感染症など)の拡大を防ぐために重要である。この手順は、患者の診断から治療、そして物品の取り扱いまで、一連のプロセスを網羅している。
飛沫隔離手順の具体的な内容
- 患者の隔離: 感染が疑われる、または確認された患者は、速やかに個室または他の患者と十分な距離を確保できる場所に隔離する。
- 個人防護具の着用: 医療従事者は、飛沫への曝露を防ぐために、適切な個人防護具(PPE)を着用する。これには、サージカルマスク、ゴーグルまたはフェイスシールド、ガウン、手袋が含まれる。
- 飛沫を抑制する処置: 患者に咳やくしゃみをする際に、ティッシュやマスクを使用するよう指示する。必要に応じて、酸素投与や吸引などの処置を行う際は、飛沫の飛散を最小限に抑える工夫をする。
- 環境の清掃・消毒: 患者の周囲の環境を定期的に清掃・消毒する。特に、患者が頻繁に触れる可能性のある表面(ドアノブ、ベッドサイドテーブルなど)は重点的に消毒する。
- 物品の取り扱い: 患者が使用した物品(リネン、食事トレー、医療器具など)は、感染性廃棄物として適切に処理する。再利用可能な物品は、適切な消毒処理を行った上で再利用する。
- 手指衛生: 患者への接触前後、個人防護具の着脱前後には、必ず手指衛生(手洗いまたはアルコール消毒)を行う。
飛沫隔離手順の注意点
飛沫隔離手順は、標準予防策と組み合わせて実施することが重要である。また、手順を遵守するだけでなく、常に感染リスクを意識し、状況に応じて適切な対策を講じることが求められる。手順の変更や追加は、感染症専門家や医療機関の感染管理委員会と協議の上で行う。