EHR(えれいしー)
最終更新:2026/4/25
EHRは、電子カルテを意味し、患者の診療情報をデジタル形式で管理・共有するためのシステムである。
別名・同義語 電子カルテ電子病歴
ポイント
EHRは、医療機関内だけでなく、患者自身や他の医療機関との情報共有を促進し、医療の質向上に貢献する。
EHRとは
EHR(Electronic Health Record)は、電子カルテとも呼ばれ、患者の病歴、診断、治療、検査結果、アレルギー情報、投薬履歴などをデジタル形式で記録・管理するシステムです。従来の紙カルテと比較して、情報の検索性、可読性、共有性が向上し、医療の効率化と質の向上に貢献します。
EHRの歴史
電子カルテの概念は1960年代から存在していましたが、技術的な制約やコストの問題から普及が進みませんでした。1990年代後半から、インターネットの普及やコンピュータの性能向上、そして医療情報の標準化が進み、EHRの導入が本格化しました。アメリカでは、2009年の「Health Information Technology for Economic and Clinical Health (HITECH) Act」によって、EHRの導入が促進されました。
EHRの機能
EHRは、以下のような機能を提供します。
- 患者情報の記録: 患者の基本情報、病歴、アレルギー情報、投薬履歴などを記録します。
- 診断と治療の記録: 医師が患者を診断し、治療計画を立てる際に必要な情報を記録します。
- 検査結果の管理: 血液検査、レントゲン、CTスキャンなどの検査結果を記録・管理します。
- 処方箋の作成: 電子的に処方箋を作成し、薬局に送信します。
- 情報共有: 医療機関内だけでなく、患者自身や他の医療機関との情報共有を可能にします。
- レポート作成: 統計データやレポートを作成し、医療の質の改善に役立てます。
EHRのメリット
EHRの導入には、以下のようなメリットがあります。
- 医療の質の向上: 患者情報の正確性、完全性、可読性が向上し、誤診や医療ミスのリスクを低減します。
- 医療の効率化: 情報の検索や共有が容易になり、医療従事者の負担を軽減します。
- 患者のエンパワーメント: 患者自身が自身の医療情報にアクセスできるようになり、医療への参加意識を高めます。
- コスト削減: 紙カルテの保管コストや事務作業のコストを削減します。
EHRの課題
EHRの導入には、以下のような課題もあります。
- セキュリティ: 患者情報の漏洩や改ざんを防ぐためのセキュリティ対策が必要です。
- プライバシー: 患者のプライバシーを保護するための対策が必要です。
- 相互運用性: 異なるEHRシステム間の情報共有を可能にするための標準化が必要です。
- 導入コスト: EHRシステムの導入には、初期費用や運用費用がかかります。