疫学(えきがく)
最終更新:2026/4/16
集団における健康問題や疾病の発生パターンを研究し、原因や予防策を明らかにする学問。
別名・同義語 公衆衛生学社会医学
ポイント
疫学は、公衆衛生の向上や医療政策の策定に不可欠な役割を果たします。疾病の蔓延を防ぐための重要な手がかりを提供します。
疫学とは
疫学は、ある集団における疾病や健康関連事象の分布と決定要因を研究する学問です。単に疾病の発生状況を把握するだけでなく、その背後にある原因を解明し、予防や対策を立てることを目的とします。疫学研究は、医療、公衆衛生、環境衛生など、幅広い分野に貢献しています。
疫学の歴史
疫学の起源は古く、紀元前5世紀のヒポクラテスが、環境要因と疾病の関連性を指摘したことが始まりとされています。近代疫学の基礎を築いたのは、19世紀のジョン・スノウです。彼は、ロンドンのコレラ流行の原因を、汚染された井戸の水であると突き止めました。この研究は、疫学における観察研究の重要性を示すものとなりました。
疫学の種類
疫学には、いくつかの種類があります。
- 記述疫学: 疾病の発生状況(誰が、いつ、どこで、どのようにして罹患したか)を把握し、その特徴を記述します。
- 分析疫学: 疾病の原因を特定するために、様々な要因と疾病の関連性を統計的に分析します。症例対照研究、コホート研究、横断研究などが含まれます。
- 実験疫学: 介入研究とも呼ばれ、特定の要因を操作し、疾病の発生に与える影響を評価します。臨床試験などが該当します。
疫学の応用
疫学は、様々な分野で応用されています。