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在宅血圧モニタリング(ざいたくけつあつもにたりんぐ)

最終更新:2026/4/28

在宅血圧モニタリングは、自宅で繰り返し血圧を測定し、そのデータを医療従事者に提供することで、高血圧症の管理や診断を支援する手法である。

別名・同義語 家庭血圧測定自己血圧測定

ポイント

従来の医療機関での血圧測定では捉えきれない、日常生活における血圧変動を把握し、より適切な治療方針の決定に役立つ。ホワイトコート効果やマスキング効果の検出にも有効である。

概要

在宅血圧モニタリング(HBPM)は、患者自身が自宅で血圧を測定し、記録することで、医療関での診察だけでは得られない血圧の情報を収集する手法です。高血圧症の診断、治療効果の評価、および患者の自己管理能力の向上に貢献します。

歴史

在宅血圧測定自体は古くから行われていましたが、デジタル血圧計の普及と、そのデータの解析技術の進歩により、近年、HBPMの重要性が認識されるようになりました。特に、2019年に日本高血圧学会がHBPMのガイドラインを改訂し、その有用性が広く認められるようになりました。

方法

患者は、医師の指示に従い、朝晩の特定の時間帯に、定められた回数(通常は7日間、朝晩2回)にわたって血圧を測定します。測定されたデータは、記録用紙や専用のソフトウェア、スマートフォンアプリなどを利用して記録され、医療機関に提出されます。

測定時の注意

  • 測定前は5分以上安静にする。
  • 測定時はリラックスした状態で、背もたれに寄りかかり、足を床につける。
  • 測定中は会話をしない。
  • 適切なサイズのカフを使用する。
  • 測定後、記録用またはデジタル記録に正確に記録する。

臨床的意義

  • 高血圧症の診断: 医療機関での血圧測定だけでは診断が確定しない場合に、HBPMの結果が診断の助けとなることがあります。
  • 治療効果の評価: 薬物療法や生活習慣の改善による血圧降下効果を客観的に評価できます。
  • 患者の自己管理: 患者自身が血圧の変動を把握することで、治療へのモチベーションを高め、自己管理能力を向上させることができます。
  • ホワイトコート効果の検出: 医療機関で血圧が高くなる「ホワイトコート効果」を検出できます。
  • マスキング効果の検出: 日常生活では血圧が高いにもかかわらず、医療機関では正常な血圧を示す「マスキング効果」を検出できます。

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