脱水評価(だすいひょうか)
最終更新:2026/4/28
脱水評価は、身体から失われた水分量を推定し、脱水の程度を判断するための臨床的評価である。
別名・同義語 水分評価脱水度評価
ポイント
脱水評価は、体重変化、尿量、皮膚の弾力性、粘膜の状態などを総合的に判断して行われる。重度の脱水は生命に関わるため、早期の発見と適切な補水が重要である。
脱水評価の概要
脱水評価は、体内の水分バランスが崩れ、脱水状態にあるかどうかを判断するためのプロセスです。脱水は、水分摂取量の不足、過剰な発汗、嘔吐、下痢など、様々な原因で起こり得ます。脱水状態が進行すると、血圧低下、意識障害、臓器不全などの重篤な症状を引き起こす可能性があります。
脱水評価の方法
脱水評価は、主に以下の要素を組み合わせて行われます。
- 病歴聴取: 水分摂取量、排尿量、発汗量、嘔吐や下痢の有無などを確認します。
- 身体診察: 体重変化、皮膚の弾力性(皮膚をつまんだときの戻り具合)、粘膜の乾燥状態、目のくぼみ、心拍数、血圧などを評価します。
- 尿検査: 尿量、尿比重、尿中の電解質などを測定します。
- 血液検査: 血清電解質、BUN(尿素窒素)、クレアチニンなどを測定します。
これらの情報を総合的に判断し、脱水の程度を以下の段階に分類します。
- 軽度脱水: 体重減少が体全体の5%未満
- 中等度脱水: 体重減少が体全体の5〜10%
- 重度脱水: 体重減少が体全体の10%以上
脱水評価の注意点
脱水評価は、患者さんの年齢、基礎疾患、併用薬などを考慮して行う必要があります。特に、高齢者や小児、心疾患や腎疾患を持つ患者さんでは、脱水状態が重症化しやすいため、注意が必要です。
脱水評価の限界
脱水評価は、あくまで臨床的な判断であり、正確な水分量を測定するものではありません。脱水状態の判断には、個々の患者さんの状態を総合的に考慮する必要があります。