中心静脈栄養(TPN)(ちゅうしんせいみゃくえいよう)
最終更新:2026/4/28
中心静脈栄養(TPN)は、消化管を使用せずに、高濃度の栄養剤を静脈から直接投与する栄養療法である。
別名・同義語 静脈栄養療法高栄養療法
ポイント
TPNは、経口摂取や経腸栄養が困難な患者に対し、必要な栄養素を供給するために用いられる。長期的な栄養管理が必要な場合に適応となることが多い。
中心静脈栄養(TPN)とは
中心静脈栄養(Total Parenteral Nutrition、TPN)は、消化管の機能が不全であるか、または消化管を使用することができない患者に対して、必要な栄養素(アミノ酸、糖質、脂質、ビタミン、ミネラルなど)を静脈から直接供給する栄養療法です。経口摂取や経腸栄養(鼻や胃にチューブを通して栄養剤を投与する方法)では十分な栄養を摂取できない場合に用いられます。
適応
TPNが適応となる主な疾患や状態は以下の通りです。
栄養剤の種類と構成
TPNで使用される栄養剤は、患者の状態や必要量に応じて個別に調製されます。主な構成要素は以下の通りです。
- アミノ酸: タンパク質の構成要素であり、組織の修復や成長に必要です。
- 糖質: エネルギー源として利用されます。通常はグルコースが使用されます。
- 脂質: エネルギー源であり、細胞膜の構成要素やホルモンの合成にも関与します。
- ビタミン: 体内の様々な酵素反応を助ける働きがあります。
- ミネラル: 電解質バランスの維持や骨の形成などに必要です。
これらの栄養素は、患者の年齢、体重、疾患の状態、代謝状況などを考慮して、適切な割合で配合されます。
副作用と注意点
TPNは、適切な管理下で行われる必要があります。主な副作用としては、感染症、電解質異常、肝機能障害、血糖値の変動などが挙げられます。これらの副作用を予防するためには、厳密な無菌操作、定期的な血液検査、栄養剤の適切な調整などが重要です。