VRE感染(ゔぃーあるいーかんせん)
最終更新:2026/4/28
VRE感染は、バンコマイシン耐性腸球菌(Vancomycin-resistant enterococci)による感染症であり、主に医療機関内で発生する。
別名・同義語 バンコマイシン耐性腸球菌感染症VRE菌感染症
ポイント
バンコマイシンは強力な抗生物質だが、VREはこれに耐性を持つため、治療が困難となる場合がある。手指衛生の徹底が予防の鍵となる。
VRE感染とは
VRE感染は、バンコマイシン耐性腸球菌(VRE)によって引き起こされる感染症です。腸球菌は、人の腸内に常在する細菌ですが、免疫力が低下している患者や、抗生物質を長期間使用している患者において、VREが増殖し、感染症を引き起こすことがあります。
VREの耐性メカニズム
VREは、バンコマイシンという強力な抗生物質に対して耐性を持つ能力を獲得しています。この耐性は、vanAやvanBなどの遺伝子によってコードされており、これらの遺伝子は、細菌の細胞壁合成を変化させることで、バンコマイシンの結合を阻害します。
VRE感染の症状
VRE感染の症状は、感染部位によって異なります。尿路感染症、肺炎、敗血症、創部感染症などが主な症状として現れます。症状としては、発熱、悪寒、倦怠感、排尿痛、呼吸困難などが挙げられます。
VRE感染の診断
VRE感染の診断は、培養検査によって行われます。患者の検体(尿、血液、喀痰など)を採取し、VREの有無を調べます。また、VREの遺伝子を検出するPCR検査も用いられます。
VRE感染の治療
VRE感染の治療は、困難な場合があります。バンコマイシンが効かないため、他の抗生物質(ダプトマイシン、リネゾリドなど)を使用する必要があります。しかし、これらの抗生物質に対しても耐性を持つVREが出現しているため、治療はさらに複雑になります。
VRE感染の予防
VRE感染の予防には、以下の対策が重要です。