投薬の5R(とうやくのふぁいぶあーる)
最終更新:2026/4/28
投薬の5Rとは、薬剤の適正使用を目的とした、Right Patient(正しい患者)、Right Drug(正しい薬剤)、Right Dose(正しい用量)、Right Route(正しい経路)、Right Time(正しい時間)の頭文字をとった概念である。
別名・同義語 薬剤適正使用5原則投薬安全5原則
ポイント
投薬の5Rは、医療現場におけるヒューマンエラーを防止し、患者の安全性を高めるための基本的なチェックリストとして広く用いられている。近年では、Right Documentation(正しい記録)を加えた6Rとする場合もある。
投薬の5Rの概要
投薬の5Rは、1960年代にアメリカで提唱された、薬剤の適正使用を促進するためのフレームワークです。医療現場における投薬ミスは、患者の生命に関わる重大な事故につながる可能性があります。5Rを徹底することで、これらのミスを未然に防ぎ、患者の安全性を確保することが目的です。
各Rの詳細
- Right Patient(正しい患者): 投与する薬剤が、意図した患者に投与されることを確認します。患者の氏名、ID、病室番号などを照合し、誤認を防ぎます。
- Right Drug(正しい薬剤): 処方された薬剤と、実際に投与する薬剤が一致していることを確認します。薬剤名、剤形、規格などを確認し、誤薬を防ぎます。
- Right Dose(正しい用量): 処方された用量と、実際に投与する用量が一致していることを確認します。患者の体重、年齢、腎機能などを考慮し、適切な用量を計算します。
- Right Route(正しい経路): 処方された投与経路と、実際に投与する経路が一致していることを確認します。経口、静脈注射、筋肉注射など、適切な経路を選択します。
- Right Time(正しい時間): 処方された時間に、薬剤を投与します。薬剤の効果発現時間、患者の状態などを考慮し、適切なタイミングで投与します。
6Rについて
近年では、投薬の5Rに加えて、**Right Documentation(正しい記録)**を加えた6Rとする考え方も広がっています。Right Documentationは、投薬に関する情報を正確に記録し、他の医療従事者との情報共有を円滑にすることを目的としています。
5Rの実践における注意点
5Rはあくまでチェックリストであり、形式的に実施するだけでは効果がありません。各Rを深く理解し、患者の状態や薬剤の特性を考慮しながら、慎重に実践することが重要です。