ゾーニング(ぞーにんぐ)
最終更新:2026/4/25
ゾーニングは、都市計画において、土地の利用目的を区域ごとに分けて定めることである。
別名・同義語 地域区分用途地域
ポイント
ゾーニングは、住宅地、商業地、工業地など、土地の用途を区分することで、都市の秩序ある発展を促す役割を担う。法的規制に基づき、建築物の種類や規模を制限する場合もある。
ゾーニングの概要
ゾーニングは、都市計画法に基づき、土地の利用を規制する制度です。都市の機能分化を促進し、住民の生活環境を整備することを目的としています。具体的には、住宅地、商業地、工業地、農業地域など、土地の用途を区域ごとに定め、それぞれの区域における建築物の種類や規模、用途などを制限します。
ゾーニングの種類
ゾーニングには、いくつかの種類があります。
- 用途地域: 最も一般的なゾーニングで、土地の用途を住宅、商業、工業などに区分します。
- 高度地区: 建築物の高さ制限を定めるゾーニングです。景観の保護や防災上の理由で設定されます。
- 建ぺい率地区: 敷地面積に対する建築面積の割合を制限するゾーニングです。都市の過密化を防ぐ目的で設定されます。
- 容積率地区: 敷地面積に対する延べ床面積の割合を制限するゾーニングです。建ぺい率地区と同様に、都市の過密化を防ぐ目的で設定されます。
ゾーニングの歴史
ゾーニングの起源は、19世紀後半のアメリカに遡ります。急速な都市化に伴い、住宅地と工場が混在し、騒音や悪臭などの問題が発生したため、土地の利用を規制する必要が生じました。1916年にニューヨーク市で初めてゾーニング条例が制定され、その後、アメリカ全土に普及しました。日本においては、戦後の復興期に都市計画法が制定され、ゾーニング制度が導入されました。
ゾーニングの課題
ゾーニングは、都市の秩序ある発展に貢献する一方で、いくつかの課題も抱えています。例えば、用途地域の制限により、多様な機能を持つ複合的な都市空間の形成が阻害されることがあります。また、ゾーニングの規制が、土地の有効活用を妨げる場合もあります。これらの課題を解決するために、近年では、ゾーニングの柔軟化や、地域特性に応じたゾーニングの導入などが検討されています。