土留構造(どりゅうこうぞう)
最終更新:2026/4/25
土留構造は、土砂や地盤の崩壊を防ぐために、擁壁や斜面を安定させる目的で設計された構造物である。
別名・同義語 土留壁擁壁工
ポイント
土留構造は、道路や建築物の基礎工事、河川や海岸の護岸など、様々な場面で用いられる。適切な設計と施工が、安全性を確保する上で重要となる。
土留構造の概要
土留構造とは、土砂や地盤の側方圧に対して抵抗し、崩壊を防ぐための構造物の総称です。自然地形の斜面を安定させる場合や、人工的に造成された斜面、道路や建築物の基礎部分の土砂崩れを防ぐ目的で用いられます。
土留構造の種類
土留構造には、様々な種類があります。代表的なものとして、以下のものが挙げられます。
- 擁壁: コンクリート、石積み、ブロックなどで構築される垂直または傾斜した壁。側方圧を直接的に支えます。
- 斜面安定工: 斜面の勾配を緩やかにしたり、排水性を高めたりすることで、土砂崩れを防ぎます。芝生植栽、法面工(ブロック積み、アンカー工など)が含まれます。
- 土留め: 杭や矢板を打ち込むことで、土砂を拘束し、崩壊を防ぎます。
- 重力式擁壁: 自身の重量によって側方圧に抵抗する擁壁。コンクリート擁壁などが該当します。
- 片持式擁壁: 地盤に固定された基礎部分によって側方圧に抵抗する擁壁。比較的軽量で経済的な構造です。
土留構造の設計における考慮事項
土留構造の設計においては、以下の要素を考慮する必要があります。
- 土砂の性質: 土の種類、密度、含水率など。
- 側方圧: 土砂が土留構造に及ぼす圧力。土の種類や高さによって変化します。
- 地下水位: 地下水位が高い場合、土砂の有効応力が低下し、側方圧が増加します。
- 地震力: 地震時に発生する慣性力。土留構造に大きな負担をかけます。
- 排水性: 土留構造内部に水が溜まると、側方圧が増加し、構造物の安定性を損なう可能性があります。
土留構造の施工
土留構造の施工においては、以下の点に注意が必要です。