5G(だいごせだいいどうつうしんしすてむ)
最終更新:2026/4/11
✓ 監修済み第5世代移動通信システム。高速大容量、超低遅延、多数同時接続を特徴とし、IoTやDXの推進を支える基盤技術である。3GPPが策定を主導した移動通信の国際規格。
ポイント
3GPPが策定した第5世代移動通信規格。高速大容量・超低遅延・多数同時接続を特徴とし、社会のデジタル化を推進する基盤技術。
解説
仕組み
5Gは、従来の4G以前の通信規格と比較して、より高い周波数帯(Sub6およびミリ波)を使用し、高度なアンテナ技術である「Massive MIMO」や、特定の方向へ電波を集中させる「ビームフォーミング」などの技術を活用することで、効率的なデータ通信を実現しています。
メリット・課題
- メリット: 4Gと比較して大幅な高速通信、通信の遅延の低減、および多くの端末を同時にネットワークへ接続することが可能です。
- 課題: 高周波数帯を使用する場合、電波の直進性が非常に高く障害物に遮られやすいため、通信エリアを広範囲に確保するには、より密度の高い基地局の設置が必要です。
技術的背景と進化
5Gは前世代の4G(LTE)と比較して、通信速度で最大20倍、遅延時間で10分の1程度を実現することを目標に設計されています。この性能を支えるため、ミリ波やSub6といった高い周波数帯の利用や、アンテナを細分化するビームフォーミング技術、ネットワークを仮想的に分割するネットワークスライシング技術などが導入されています。
社会的意義と展望
5Gの真価は単なる通信の高速化に留まらず、物理的な距離を克服する「遠隔操作」や、膨大なデータをリアルタイムで処理する「エッジコンピューティング」との融合にあります。これにより、医師が遠隔で高度な手術を行う遠隔医療、災害現場でのドローン活用、工場内での自律移動ロボットの完全連携など、これまで実現困難だったサービスの社会実装が進んでいます。今後は、さらなる高度化を目指す「5G Advanced」から、次世代の「6G」への橋渡しとなる技術としても注目されています。
5Gの3つの主要特性
5Gは、従来の4G(LTE)と比較して、主に以下の3つの技術的特性を実現することを目指しています。
- 高速大容量 (eMBB: enhanced Mobile Broadband)
- 超低遅延 (URLLC: Ultra-Reliable and Low Latency Communications)
- 通信の遅延を極限まで抑え、自動運転や遠隔手術などのリアルタイム性が極めて高い分野での活用を可能にします。
- 多数同時接続 (mMTC: massive Machine Type Communications)