BGPコミュニティ(びーじーぴーこみゅにてぃ)
最終更新:2026/4/25
BGPルーティングにおける経路制御の手段の一つで、特定の属性を共有する経路を識別し、フィルタリングやポリシー適用を行うために用いられる。
別名・同義語 BGP属性経路タグ
ポイント
BGPコミュニティは、ASパスに依存せず、より柔軟な経路制御を可能にする。ISP間でのルーティングポリシーの合意形成に役立つ。
BGPコミュニティとは
BGPコミュニティは、Border Gateway Protocol (BGP) で使用される属性の一つで、AS (Autonomous System) 間のルーティングポリシーを調整するために用いられます。BGPはインターネットのルーティングプロトコルであり、異なるAS間で最適な経路を選択するために使用されます。
BGPコミュニティの仕組み
BGPコミュニティは、数値のリストとして表現されます。これらの数値は、特定のASグループやルーティングポリシーを表します。ASは、BGPコミュニティに基づいて経路をフィルタリングしたり、特定のポリシーを適用したりすることができます。これにより、AS間でのルーティングの柔軟性と制御性が向上します。
BGPコミュニティの種類
BGPコミュニティには、いくつかの種類があります。
- 標準コミュニティ: RFC 1997で定義された、Well-knownなコミュニティ。例:
no-export、no-advertise。 - 拡張コミュニティ: RFC 7606で定義された、より柔軟なコミュニティ。AS番号とコミュニティ値の組み合わせで表現される。
- 大規模コミュニティ: RFC 9270で定義された、より多くの情報を格納できるコミュニティ。
BGPコミュニティの利用例
- ISP間のルーティングポリシーの合意: ISP間で特定の経路を優先したり、特定の経路をブロックしたりするポリシーを共有するために使用されます。
- トラフィックエンジニアリング: 特定の経路へのトラフィックを誘導したり、特定の経路へのトラフィックを回避したりするために使用されます。
- マルチホーム環境: 複数のISPに接続している環境で、特定のISPからの経路を優先したり、特定のISPへの経路をブロックしたりするために使用されます。
BGPコミュニティの注意点
BGPコミュニティは、AS間の合意に基づいて機能します。AS間でコミュニティの解釈が異なる場合、意図しないルーティングが発生する可能性があります。そのため、コミュニティを使用する際には、AS間の合意を明確にしておくことが重要です。