パケットロス回復(ぱけっとろすかいふく)
最終更新:2026/4/28
パケットロス回復とは、ネットワーク上で失われたパケットを再送要求し、受信側でデータを完全に復元する技術のこと。
別名・同義語 パケットロス補償ロスリカバリー
ポイント
パケットロスは通信品質の低下を引き起こすため、リアルタイム通信や信頼性の高いデータ転送において重要な機能である。TCPやFECなどの技術が用いられる。
パケットロス回復とは
パケットロス回復は、データ通信において不可避なパケットの損失を補償し、データの完全性を保つための技術です。ネットワークの混雑、エラー、ハードウェアの故障など、様々な要因によってパケットが失われる可能性があります。パケットロスが発生すると、データの欠落や通信の遅延が生じ、特にリアルタイム性の高いアプリケーション(VoIP、オンラインゲーム、ビデオ会議など)では、品質の低下として顕著に現れます。
パケットロス回復の主な技術
パケットロス回復には、主に以下の技術が用いられます。
- 再送制御 (Retransmission): 受信側が失われたパケットを検出し、送信側に再送を要求する方式です。TCP (Transmission Control Protocol) が代表的な例であり、信頼性の高いデータ転送を実現します。ただし、再送には時間がかかるため、リアルタイム性が求められる場合には不向きな場合があります。
- 前方誤り訂正 (FEC: Forward Error Correction): 送信側が冗長なデータを付加することで、受信側が失われたパケットを復元できるようにする方式です。再送制御と比較して、遅延が少ないという利点がありますが、冗長なデータを付加するため、帯域幅を消費します。
- パケットロス隠蔽 (PLC: Packet Loss Concealment): パケットロスが発生した場合に、失われたデータを予測または補間することで、通信の途切れを隠蔽する方式です。音声や動画のリアルタイム通信でよく用いられます。
パケットロス回復の応用
パケットロス回復技術は、様々な分野で応用されています。
- VoIP (Voice over IP): 音声パケットの損失を補償し、クリアな音声通信を実現します。
- オンラインゲーム: ゲームデータの損失を補償し、スムーズなゲームプレイを可能にします。
- ビデオ会議: ビデオパケットの損失を補償し、安定した映像通信を実現します。
- データバックアップ: データの損失を検出し、再送することで、信頼性の高いデータバックアップを実現します。
今後の展望
ネットワーク技術の発展に伴い、パケットロスを最小限に抑えるための技術開発が進んでいます。5GやWi-Fi 6などの新しい無線通信規格では、パケットロスを低減するための機能が強化されています。また、AIを活用したパケットロス予測や、より高度な誤り訂正技術の開発も期待されています。