PROFIBUS(ぷろふぃばす)
最終更新:2026/4/27
PROFIBUSは、産業用フィールドバス規格の一つであり、主にPLCや分散I/Oなどのデバイス間を接続するために用いられるシリアル通信プロトコルである。
別名・同義語 フィールドバス産業用通信
ポイント
PROFIBUSは、高速なデータ伝送とリアルタイム性、そして多様なデバイスへの対応を特徴とする。DP、PA、FMSなどの異なるプロファイルが存在する。
PROFIBUSの概要
PROFIBUS(Process Field Bus)は、1980年代後半にドイツのSiemens社を中心に開発された産業用フィールドバス規格です。主に、工場オートメーションにおけるPLC(プログラマブルロジックコントローラ)、分散I/O、センサー、アクチュエータなどのデバイス間を接続し、リアルタイムなデータ交換を可能にします。
PROFIBUSのプロファイル
PROFIBUSには、用途に応じて異なるプロファイルが存在します。
- PROFIBUS DP (Decentralized Peripherals): 最も一般的なプロファイルであり、高速なデータ伝送を必要とするアプリケーション、例えば、高速なI/O制御やドライブ制御などに用いられます。
- PROFIBUS PA (Process Automation): 危険場所(防爆エリア)での使用を想定したプロファイルであり、低速で高い信頼性が求められるプロセス制御に使用されます。
- PROFIBUS FMS (Fieldbus Message Specification): より複雑な通信を可能にするプロファイルであり、主に上位システムとの通信に使用されます。現在はDPに統合される傾向にあります。
PROFIBUSの通信方式
PROFIBUSは、主にRS-485を物理層として使用するシリアル通信プロトコルです。トークンパッシング方式を採用しており、各デバイスは順番に通信を行うため、衝突を回避し、安定した通信を確保できます。通信速度は、9.6kbpsから12Mbpsまで、プロファイルやケーブルの種類によって異なります。
PROFIBUSのメリット
- リアルタイム性: 高速なデータ伝送とリアルタイム性が確保されており、制御用途に適しています。
- 信頼性: トークンパッシング方式により、安定した通信が可能です。
- 柔軟性: 異なるメーカーのデバイス間でも相互接続が可能です。
- 多様性: DP、PA、FMSなど、用途に応じたプロファイルが用意されています。
PROFIBUSのデメリット
- 複雑性: 設定やトラブルシューティングが比較的複雑です。
- コスト: 専用のケーブルやインターフェースが必要となる場合があります。
PROFIBUSの将来
近年、Ethernetベースの産業用フィールドバス規格であるEtherCATやPROFINETなどが普及しており、PROFIBUSの新規導入は減少傾向にあります。しかし、既存の設備では依然として広く使用されており、今後も一定の需要が見込まれます。