並列計算(へいれつけいさん)
最終更新:2026/4/25
並列計算は、複数の計算を同時に実行することで、処理時間を短縮する計算手法である。
別名・同義語 並行計算同時計算
ポイント
並列計算は、現代のコンピュータアーキテクチャにおいて不可欠な技術であり、科学技術計算やデータ処理など、幅広い分野で利用されている。
並列計算とは
並列計算とは、一つの問題を複数の部分に分割し、複数の計算資源(プロセッサ、コアなど)を用いて同時に処理を行うことで、全体の処理時間を短縮する計算手法です。従来の逐次計算では、一つの処理が完了するまで次の処理に移ることができませんでしたが、並列計算では複数の処理を同時に進めることが可能です。
並列計算の種類
並列計算には、大きく分けて以下の2つの種類があります。
- データ並列: 同じ処理を複数のデータに対して同時に実行します。例えば、大量の画像データに対して同じフィルタ処理を適用する場合などです。
- タスク並列: 異なる処理を複数の計算資源に割り当てて同時に実行します。例えば、あるプログラムの異なるモジュールを異なるプロセッサで実行する場合などです。
並列計算の利点
並列計算の主な利点は以下の通りです。
- 処理時間の短縮: 複数の計算資源を同時に利用することで、全体の処理時間を大幅に短縮できます。
- 大規模問題への対応: 逐次計算では処理が困難な大規模な問題を解決できます。
- スケーラビリティ: 計算資源を増やすことで、さらに処理能力を向上させることができます。
並列計算の課題
並列計算には、以下の様な課題も存在します。
- プログラムの複雑化: 並列処理を行うためには、プログラムの設計や実装が複雑になる場合があります。
- 同期・通信のオーバーヘッド: 複数の計算資源間でデータの同期や通信を行う際に、オーバーヘッドが発生する場合があります。
- 負荷分散: 各計算資源に均等に負荷を分散させるのが難しい場合があります。
並列計算の応用例
並列計算は、様々な分野で応用されています。