品質保証(ひんしつほしょう)
最終更新:2026/4/25
品質保証とは、製品やサービスが定められた品質基準を満たしていることを確認し、その信頼性を顧客に示す活動である。
ポイント
品質保証は、不良品の発生を未然に防ぐための予防的な活動と、問題発生後の是正活動を含む。顧客満足度向上に不可欠な要素である。
品質保証の概要
品質保証(QA: Quality Assurance)は、製品やサービスが顧客の要求事項を満たしていることを保証するための体系的な活動です。単に製品を検査するだけでなく、設計、開発、製造、販売、サービスといった一連のプロセス全体を通して品質を管理し、改善していくことを目的とします。
品質保証の歴史
品質保証の概念は、第二次世界大戦中にアメリカで軍需品の品質を向上させるために発展しました。戦後、日本の製造業が台頭するにつれて、品質管理の重要性が認識され、品質保証の活動が広く普及しました。特に、1950年代に始まった品質管理サークルは、現場の従業員が主体的に品質改善に取り組むための重要な手段となりました。
品質保証の種類
品質保証には、大きく分けて以下の2つの種類があります。
- 予防的品質保証: 製品やサービスに問題が発生する前に、プロセスを改善し、不良品の発生を未然に防ぐための活動です。例えば、設計段階でのレビュー、製造プロセスの標準化、従業員の教育などが挙げられます。
- 是正的品質保証: 製品やサービスに問題が発生した場合に、原因を特定し、再発防止策を講じるための活動です。例えば、不良品の分析、顧客からのクレームへの対応、プロセスの修正などが挙げられます。
品質保証の規格
品質保証の国際規格として、ISO 9000シリーズが広く知られています。ISO 9001は、品質マネジメントシステムの要求事項を定めており、企業が品質保証体制を構築・維持するための指針となります。ISO 9001の認証を取得することで、企業の品質保証体制が国際的に認められたことになります。
品質保証と品質管理の違い
品質保証と品質管理は、しばしば混同されますが、異なる概念です。品質管理(QC: Quality Control)は、製品やサービスが品質基準を満たしているかどうかを検査する活動です。一方、品質保証は、品質管理を含む、より広範な品質に関する活動全体を指します。品質保証は、品質管理を包含し、プロセス全体を通して品質を管理・改善していくことを目的とします。