CCS(しーしーえす)
最終更新:2026/4/19
CCSは、二酸化炭素回収・貯留(Carbon dioxide Capture and Storage)の略称であり、大気中に排出される二酸化炭素を回収し、地中深くに貯留する技術である。
別名・同義語 炭素回収貯留CO2回収・貯留
ポイント
CCSは、地球温暖化対策の重要な技術の一つとして注目されており、化石燃料の利用と両立させながらCO2排出量を削減することが期待されている。法的規制やコストが課題となっている。
CCSの概要
CCS(Carbon dioxide Capture and Storage)は、火力発電所や製鉄所などの産業施設から排出される二酸化炭素(CO2)を回収し、地中深くに貯留することで、大気中のCO2濃度上昇を抑制する技術です。地球温暖化対策の有効な手段の一つとして、世界中で研究開発が進められています。
CCSのプロセス
CCSのプロセスは、大きく分けて以下の3つの段階で構成されます。
- CO2の回収: 発電所や工場などから排出される排ガス中のCO2を分離・回収します。回収方法には、化学吸収法、物理吸収法、膜分離法などがあります。
- CO2の輸送: 回収されたCO2を、パイプラインやタンカーなどを用いて貯留場所まで輸送します。
- CO2の貯留: 輸送されたCO2を、地下の帯水層や油ガス田などの地層に圧入し、長期間にわたって貯留します。
CCSの現状と課題
CCS技術は、実用化に向けて着実に進展していますが、いくつかの課題も存在します。主な課題としては、以下の点が挙げられます。
- コスト: CO2の回収・輸送・貯留には、多大なコストがかかります。
- 安全性: 地層へのCO2圧入による地盤沈下や漏洩のリスクがあります。
- 法的規制: CCSに関する明確な法的規制が整備されていません。
- 社会的な受容性: CCSに対する社会的な理解や受容が十分ではありません。
これらの課題を克服するため、技術開発やコスト削減、安全性の確保、法的規制の整備、社会的な理解の促進などが求められています。
CCSの将来展望
CCSは、地球温暖化対策の重要な技術として、今後ますます注目されることが予想されます。特に、化石燃料を依然として利用し続ける必要がある産業においては、CO2排出量を削減するための有効な手段となります。また、CCSとバイオマスエネルギーを組み合わせることで、大気中のCO2を実質的に削減する「負の排出」技術も開発されています。