自然資本(しぜんしほん)
最終更新:2026/4/25
自然資本とは、生態系が提供する資源やサービスを経済的な価値として捉えた概念である。
別名・同義語 環境資産生態系資本
ポイント
自然資本は、従来の経済活動における資本概念を自然環境に拡張したものであり、持続可能な社会の実現に不可欠な考え方として注目されている。
自然資本の概要
自然資本とは、土地、水、森林、鉱物、大気、生物多様性など、人間が利用する自然環境の資源やサービスを、経済的な価値を持つ資産として捉える考え方です。従来の経済学では、自然資源は生産要素の一つとして扱われてきましたが、自然資本という概念は、自然環境そのものが経済活動の基盤であり、持続可能な発展には自然環境の保全が不可欠であるという視点を強調します。
自然資本の種類
自然資本は、大きく分けて以下の種類に分類されます。
- 再生可能な自然資本: 森林、水資源、漁業資源など、自然の力によって再生可能な資源。
- 非再生可能な自然資本: 鉱物資源、化石燃料など、一度利用すると再生しない資源。
- 生態系サービス: 自然環境が提供する、食料、水、気候調節、土壌保全、レクリエーションなどのサービス。
自然資本の評価
自然資本の経済的な価値を評価する方法は、以下のものがあります。
- 直接的利用価値: 食料、水、木材など、直接的に利用される資源の価値。
- 間接的利用価値: 生態系サービス(気候調節、土壌保全など)の価値。
- 存在価値: 自然環境が存在すること自体に感じる価値。
- 将来世代への価値: 将来世代が自然資源を利用できる可能性の価値。
自然資本の保全と活用
自然資本の保全と活用は、持続可能な社会の実現に不可欠です。自然資本を考慮した経済活動を行うことで、環境負荷を低減し、資源の枯渇を防ぎ、生態系の健全性を維持することができます。近年では、自然資本会計の導入や、自然資本を考慮した投資(自然資本投資)などが注目されています。