ゴシック建築(ごしっくけんちく)
最終更新:2026/4/25
ゴシック建築は、12世紀から16世紀にかけてヨーロッパで発展した建築様式であり、尖頭アーチやリブ・ヴォールトを特徴とする。
別名・同義語 尖頭アーチ建築フランス・ゴシック
ポイント
ロマネスク建築から発展し、垂直性を強調した装飾的な外観が特徴である。教会建築に多く見られる。
ゴシック建築の概要
ゴシック建築は、中世ヨーロッパにおいてロマネスク建築様式から発展した建築様式です。12世紀頃からフランスで始まり、その後ヨーロッパ各地に広まりました。その特徴は、尖頭アーチ、リブ・ヴォールト、フライング・バットレスといった構造要素にあります。これらの要素により、建物の高さを増し、内部空間を広くすることができます。
ゴシック建築の歴史
ゴシック建築は、12世紀のサン=ドニ修道院教会(フランス)の改築がその始まりとされています。当初は「フランス・ゴシック」と呼ばれ、その後、各地で独自の発展を遂げました。13世紀には「レイオン・ゴシック」と呼ばれる、より装飾的で華麗な様式が現れました。14世紀以降は、各地で地域色豊かな「炎のようなゴシック」や「垂直ゴシック」といった様式が生まれました。
ゴシック建築の特徴
- 尖頭アーチ: ロマネスク建築の半円アーチに対し、尖った形状のアーチを使用することで、建物の高さを増し、より洗練された印象を与えます。
- リブ・ヴォールト: 天井の構造を支えるリブ(筋交い)を組み込むことで、天井をより高く、薄くすることができます。
- フライング・バットレス: 建物の外壁を支えるアーチ状の構造物で、壁の負担を軽減し、より大きな窓を設けることを可能にします。
- ステンドグラス: 色鮮やかなステンドグラスは、ゴシック建築の重要な要素の一つであり、内部空間に美しい光を差し込みます。
- 彫刻: 聖書や聖人の物語を題材とした彫刻が、建物の内外を飾ります。
ゴシック建築の代表的な建築物
- ノートルダム大聖堂(フランス、パリ): ゴシック建築の代表的な建築物の一つ。
- シャルトル大聖堂(フランス、シャルトル): 優れたステンドグラスで知られる。
- ケルン大聖堂(ドイツ、ケルン): 建設に600年以上を要した巨大な大聖堂。
- ウェストミンスター寺院(イギリス、ロンドン): イギリス王室の戴冠式が行われる場所。
ゴシック建築の影響
ゴシック建築は、その後の建築様式に大きな影響を与えました。特に、ネオ・ゴシック建築は、19世紀にイギリスで流行し、多くの教会や公共建築がゴシック様式で建てられました。