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ポストモダン建築(ぽすともだんけんちく)

最終更新:2026/4/25

ポストモダン建築は、近代建築の合理主義や機能主義への反動として1960年代後半から1980年代にかけて隆盛した建築様式である。

別名・同義語 脱近代建築ポストモダニズム建築

ポイント

歴史的様式や装飾の引用、ユーモアや皮肉の導入を特徴とし、単一の理念に縛られない多様性が重視される。

ポストモダン建築の誕生と背景

ポストモダン建築は、第二次世界大戦後のモダニズム建築の隆盛に対する批判的な動きとして生まれました。モダニズム建築は、能性、合理性、普遍性を追求し、装飾を排したシンプルなデザインが特徴でしたが、その均質性や人間味の欠如が批判されるようになりました。

1960年代後半、建築史家ロバート・ヴェンチュリは著書『複雑性と矛盾』において、モダニズム建築の単調さを批判し、歴史的様式や大衆文化からの要素を取り入れた、より複雑で多様な建築を提唱しました。これがポストモダン建築の思想的な出発点となりました。

ポストモダン建築の特徴

ポストモダン建築は、以下のような特徴を持っています。

  • 歴史主義: 古典建築やルネサンス建築など、過去の建築様式からの要素を引用し、装飾的に使用します。
  • 折衷主義: 様々な様式や素材を組み合わせ、統一感をあえて排します。
  • 装飾性: モダニズム建築で否定された装飾を積極的に取り入れ、建物の外観を豊かにします。
  • ユーモアと皮肉: 建物のデザインにユーモアや皮肉を取り入れ、見る人に驚きやしさを与えます。
  • 文脈主義: 周囲の環境や文化との調和を重視し、地域性や歴史性を反映したデザインを行います。

主要な建築家と作品

  • ロバート・ヴェンチュリ: ギネス・ビルのデザインなど。
  • マイケル・グレイヴス: ポートランド・ビルディングなど。
  • チャールズ・ムーア: イタリアン・シアター・カンパニー・ビルディングなど。
  • フィリップ・ジョンソン: AT&Tビル(現ソニー・タワー)など。

ポストモダン建築の評価と影響

ポストモダン建築は、モダニズム建築の硬直性を打破し、建築に多様性をもたらしたという点で高く評価されています。しかし、装飾過多や歴史主義的な引用が批判されることもあります。

ポストモダン建築は、その後の建築様式に大きな影響を与え、デコンストラクティビズムやニュー・アーキテクチャーなどの新たな潮流を生み出すきっかけとなりました。

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