陰圧室(いんあつしつ)
最終更新:2026/4/28
陰圧室は、室内の気圧を周囲よりも低く保つことで、空気の漏洩を防ぎ、感染性物質の拡散を抑制する特殊な部屋である。
別名・同義語 隔離室クリーンルーム
ポイント
主に医療機関で使用され、空気感染する感染症の患者を隔離する目的や、無菌的な環境を維持する必要がある場合に用いられる。高度な換気システムが特徴。
陰圧室の概要
陰圧室は、感染症対策において重要な役割を果たす施設です。室内の気圧を外部よりも低く保つことで、空気の流れを室内に向け、汚染された空気の外部への漏洩を防ぎます。これにより、院内感染のリスクを低減し、医療従事者や他の患者の安全を確保します。
陰圧室の構造と機能
陰圧室は、以下の要素によって構成されます。
- 気圧制御システム: 室内の気圧を常に外部よりも低く維持するためのシステム。差圧を監視し、自動的に換気量を調整します。
- 高性能換気システム: 室内の空気を効率的に排気し、新鮮な空気を供給するシステム。HEPAフィルターなどを利用して、排気される空気から微生物を除去します。
- 気密性: 部屋の壁、天井、床、ドア、窓などが気密に設計され、空気の漏洩を防ぎます。
- エアロック: 陰圧室への出入り口に設けられた緩衝空間。出入り時の気圧変化を最小限に抑え、汚染の拡散を防ぎます。
陰圧室の用途
陰圧室は、主に以下の用途で使用されます。
- 感染症患者の隔離: 空気感染する感染症(結核、インフルエンザ、新型コロナウイルス感染症など)の患者を隔離し、院内感染を防ぎます。
- 無菌治療: 手術や骨髄移植など、無菌的な環境が必要な治療を行う際に、感染のリスクを低減します。
- バイオハザード対策: 危険な病原体を扱う研究室や施設において、外部への漏洩を防ぎます。
陰圧室の運用上の注意点
陰圧室を適切に運用するためには、以下の点に注意が必要です。