ロケットエンジン(ろけっとえんじん)
最終更新:2026/4/25
ロケットエンジンは、推進剤を燃焼・排出し、その反作用によって推力を得るエンジンである。
ポイント
ロケットエンジンは、大気圏内外で推進力を得られるため、人工衛星の打ち上げや宇宙探査に不可欠である。推進剤の種類や構造によって様々な方式が存在する。
概要
ロケットエンジンは、推進剤を高速で噴射することで、運動量保存の法則に基づき推力を得るエンジンである。従来のジェットエンジンとは異なり、酸化剤を外部から供給する必要がないため、大気圏内外を問わず運用が可能である。
歴史
ロケットエンジンの原型は、古代中国で火薬を用いた火矢として登場した。近代的なロケットエンジンの開発は、20世紀初頭にコンスタンチン・ツィオルコフスキー、ロバート・ゴダード、ヘルマン・オーベルトらによって理論が確立された。第二次世界大戦中にドイツでV2ロケットが開発され、実用化されたのが最初期の例である。
種類
ロケットエンジンは、推進剤の種類や燃焼方式によって様々な種類に分類される。
- 化学ロケットエンジン: 液体推進剤ロケットエンジン、固体推進剤ロケットエンジンなど。
- 電気推進ロケットエンジン: イオンエンジン、プラズマエンジンなど。
- 核ロケットエンジン: 核分裂反応を利用するロケットエンジン。
液体推進剤ロケットエンジン
液体推進剤ロケットエンジンは、液体状の燃料と酸化剤を燃焼室に噴射し、燃焼ガスをノズルから高速で噴射する。推力制御が容易であり、再点火が可能であるため、人工衛星の軌道制御などに広く用いられる。
固体推進剤ロケットエンジン
固体推進剤ロケットエンジンは、固体状の推進剤を燃焼させる。構造が単純で信頼性が高いため、ブースターロケットなどに用いられる。推力制御は困難であり、一度点火すると停止できない。
電気推進ロケットエンジン
電気推進ロケットエンジンは、電気エネルギーを用いて推進剤を加速し、推力を得る。推力は小さいが、比推力(推進剤の効率)が高いため、長期間の宇宙探査に適している。
今後の展望
ロケットエンジンの開発は、より高い推力、比推力、信頼性を目指して進められている。再利用可能なロケットエンジンの開発や、新しい推進剤の研究も活発に行われている。