スマートグリッド(すまーとぐりっど)
最終更新:2026/4/11
ICTを活用し、電力需給を双方向で最適化する次世代送配電網。デジタル技術で供給側と需要側が情報を共有し、効率化や再生可能エネルギーの導入拡大を実現するシステム。
ポイント
電力供給側と需要側がデジタル通信で情報を共有し、需給バランスをリアルタイムで最適化する仕組み。再エネの大量導入や災害時の電力安定供給を可能にする次世代インフラである。
解説
仕組み
スマートグリッドは、従来の電力網にデジタル通信ネットワークを統合したインフラです。送配電設備や需要家に設置されたスマートメーターから電力需給データをリアルタイムで収集します。この情報を中央制御システムや分散型制御アルゴリズムで分析し、需要予測に基づく供給調整や、負荷に応じた電圧・周波数の自動制御を行います。
メリット・課題
- メリット: 電力供給の最適化による送電ロス削減や、出力変動の大きい再生可能エネルギーの導入拡大が可能です。また、災害時における迅速な復旧や、停電範囲の特定にも寄与します。
- 課題: 広域的な電力網をネットワークで制御するため、サイバー攻撃に対する強固なセキュリティ対策が必須です。また、既存の電力インフラの大規模な改修や、通信プロトコル・制御規格の国際標準化といった技術的・コスト的障壁が存在します。
実用例
特定の地域や施設内において、太陽光発電などの分散型電源と蓄電池を組み合わせ、需給バランスを自律的に管理する「マイクログリッド」が実用化されています。また、電気自動車(EV)を蓄電池として活用し、電力網の需給調整に利用するV2G(Vehicle to Grid)などのデマンドレスポンス技術の導入が進められています。
同義語・別名: 次世代送電網, スマートパワーグリッド