CANバス(きゃんばす)
最終更新:2026/4/27
CANバスは、自動車や産業機器などで用いられる、マイクロコントローラ間を接続するためのシリアル通信プロトコルである。
別名・同義語 コントローラエリアネットワークCAN通信
ポイント
CANバスは、ノイズ耐性が高く、リアルタイム性に優れているため、信頼性の高い通信が求められる分野で広く利用されている。マルチマスター方式を採用している。
CANバスとは
CAN(Controller Area Network)バスは、自動車のECU(Electronic Control Unit)間や、産業用制御機器などのリアルタイム制御システムにおいて、主に用いられるシリアル通信プロトコルです。1980年代にロバート・ボッシュ社によって開発され、自動車の電子化が進む中で、その信頼性と効率性から急速に普及しました。
CANバスの主な特徴
- マルチマスター方式: 複数のノードがバスに接続され、どのノードも通信を開始できます。
- 優先度による調停: 通信を開始するノードはメッセージに優先度を付与し、優先度の高いメッセージが優先的に送信されます。
- エラー検出機能: CRC(Cyclic Redundancy Check)などのエラー検出機能を備えており、通信エラーを検出し、再送を促します。
- ノイズ耐性: 差動信号を用いることで、ノイズの影響を低減し、安定した通信を確保します。
- リアルタイム性: 優先度による調停とエラー検出機能により、リアルタイム性の高い通信を実現します。
CANバスの応用例
- 自動車: エンジン制御、ブレーキ制御、エアバッグ制御、ボディ制御など、自動車の様々なECU間の通信に利用されています。
- 産業機器: PLC(Programmable Logic Controller)、センサー、アクチュエータなどの制御機器間の通信に利用されています。
- 医療機器: 医療機器の制御やデータ収集に利用されています。
- 建設機械: 建設機械の制御や監視に利用されています。
CANバスの規格
CANバスには、CAN 2.0A、CAN 2.0B、CAN FD(Flexible Data-Rate)などの規格があります。CAN FDは、従来のCANバスよりも高速な通信速度を実現しています。
CANバスの通信速度
CANバスの一般的な通信速度は、125kbps、250kbps、500kbps、1Mbpsなどです。通信速度は、通信距離やノイズ環境などを考慮して選択されます。