ファブリックオーバーレイ(ふぁぶりくおーぶれい)
最終更新:2026/4/28
ファブリックオーバーレイは、ネットワーク仮想化技術の一種であり、物理的なネットワーク上に仮想的なネットワークを構築する手法である。
別名・同義語 ネットワーク仮想化VXLAN
ポイント
ファブリックオーバーレイは、データセンターネットワークの柔軟性と拡張性を高めるために用いられ、SDN(Software-Defined Networking)と連携することが多い。
ファブリックオーバーレイとは
ファブリックオーバーレイは、従来のネットワークアーキテクチャの課題を解決するために登場した技術です。従来のネットワークでは、物理的な制約により、ネットワークの変更や拡張が困難でした。ファブリックオーバーレイは、物理的なネットワークを抽象化し、仮想的なネットワークを構築することで、これらの課題を克服します。
技術的な詳細
ファブリックオーバーレイは、通常、VXLAN(Virtual Extensible LAN)などのトンネリング技術を用いて実装されます。VXLANは、L2(データリンク層)のフレームをカプセル化し、L3(ネットワーク層)のIPパケットとして伝送することで、異なるネットワークセグメント間での通信を可能にします。これにより、仮想マシン(VM)などのワークロードを、物理的な場所に関係なく、自由に移動させることができます。
ファブリックオーバーレイのメリット
- 柔軟性と拡張性: ネットワークの変更や拡張を容易に行うことができます。
- マルチテナント対応: 複数のテナントに対して、それぞれ独立した仮想ネットワークを提供することができます。
- ネットワークの可視化: ネットワークの状態を可視化し、管理を容易にすることができます。
- 自動化: ネットワークの構成や管理を自動化することができます。
ファブリックオーバーレイのデメリット
- 複雑性: 導入や設定が複雑になる場合があります。
- パフォーマンス: トンネリング技術を使用するため、パフォーマンスが低下する可能性があります。
- 互換性: 既存のネットワーク機器との互換性に問題が生じる可能性があります。
活用事例
ファブリックオーバーレイは、主にデータセンターネットワークで活用されています。クラウドサービスプロバイダーや大規模なエンタープライズ企業などが、ネットワークの柔軟性と拡張性を高めるために、ファブリックオーバーレイを導入しています。