LINバス(りんばす)
最終更新:2026/4/27
LINバスは、自動車の車載ネットワークの一つであり、低コストで信頼性の高い通信を実現するために設計されたシリアル通信プロトコルである。
別名・同義語 ローカルインターコネクトネットワークL-LIN
ポイント
CANバスと比較して、LINバスはより低速で、コストが低く、シンプルな構成に適している。主にボディ制御や快適装備の制御に用いられる。
LINバスとは
LINバス(Local Interconnect Network)は、自動車の車載ネットワークにおいて、CANバス(Controller Area Network)を補完する役割を担う通信規格です。1990年代後半に開発され、主にボディ制御や快適装備(窓、ドアミラー、シートなど)の制御に使用されています。
LINバスの特長
LINバスは、以下の特徴を持っています。
- 低コスト: CANバスと比較して、ハードウェアやソフトウェアのコストを抑えることができます。
- シンプル: 通信プロトコルが比較的シンプルであり、実装が容易です。
- 低速度: 通信速度はCANバスよりも遅く、最大20kbpsです。しかし、ボディ制御などの用途には十分な速度です。
- シングルマスター: LINバスは、シングルマスター方式を採用しており、1つのマスターノードが通信を制御します。
- 信頼性: ノイズ耐性が高く、自動車の過酷な環境下でも安定した通信を維持できます。
LINバスの用途
LINバスは、主に以下の用途に使用されています。
LINバスとCANバスの比較
| 項目 | LINバス | CANバス |
|---|---|---|
| コスト | 低 | 高 |
| 速度 | 低 | 高 |
| 複雑さ | 低 | 高 |
| マスター方式 | シングルマスター | マルチマスター |
| 用途 | ボディ制御 | パワートレイン制御 |
今後の展望
自動車の電装化が進むにつれて、LINバスの役割はますます重要になると考えられます。特に、ADAS(先進運転支援システム)や自動運転技術の普及に伴い、LINバスとCANバスを連携させたネットワーク構成が一般的になるでしょう。