MPLS OAM(えむぴーえるす おーえむ)
最終更新:2026/4/28
MPLS OAMは、MPLSネットワークにおける接続性の検証や障害管理を行うための機能群である。
別名・同義語 MPLS運用管理MPLSネットワーク管理
ポイント
MPLS OAMは、ネットワークの信頼性向上に不可欠であり、キャリアグレードのサービス提供を可能にする。
MPLS OAMとは
MPLS OAM(Operations, Administration, and Maintenance)は、Multi-Protocol Label Switching(MPLS)ネットワークにおいて、ネットワークの運用、管理、保守を行うための機能群の総称です。従来のIPネットワークにおけるICMPやSNMPといったツールでは、MPLSネットワーク特有の経路や品質を監視・管理することが困難であったため、MPLS OAMが定義されました。
MPLS OAMの主な機能
MPLS OAMには、主に以下の機能が含まれます。
- Connectivity Verification (CV): MPLSネットワーク上の2点間の接続性を検証します。これにより、ラベル交換パス(LSP)が正しく確立されているかを確認できます。
- Fault Management (FM): ネットワーク障害を検出し、特定します。障害発生時の迅速な復旧を支援します。
- Performance Monitoring (PM): LSPの遅延、ジッタ、パケットロスなどのパフォーマンス指標を監視します。サービス品質(QoS)の維持に役立ちます。
MPLS OAMの標準化
MPLS OAMは、IETF(Internet Engineering Task Force)によって標準化が進められています。主な標準化ドキュメントとしては、RFC 4386(MPLS OAM: A Framework)や、RFC 6388(MPLS OAM Common Control and Visibility Mechanism)などがあります。
MPLS OAMの活用例
MPLS OAMは、主に以下の用途で活用されています。
- キャリアネットワーク: 通信事業者が提供するVPNサービスやIP-VPNサービスの品質管理
- エンタープライズネットワーク: 大規模な企業ネットワークにおける拠点間接続の監視
- クラウドサービス: クラウドプロバイダーが提供するネットワークサービスのSLA(Service Level Agreement)保証
MPLS OAMと他のOAM機能
MPLS OAMは、他のネットワーク技術におけるOAM機能と連携して利用されることがあります。例えば、Ethernet OAMやSONET/SDH OAMなどと組み合わせることで、エンドツーエンドのネットワーク品質を包括的に監視・管理することが可能です。