RoCE(ろーすいー)
最終更新:2026/4/27
RoCEは、RDMA over Converged Ethernetの略であり、イーサネットネットワーク上でRDMAを実現するためのプロトコルである。
別名・同義語 RDMA over Ethernet
ポイント
RoCEは、高速なデータ転送を必要とするデータセンターやHPC環境で利用され、CPU負荷の軽減と低遅延を実現する。
RoCEとは
RoCE(RDMA over Converged Ethernet)は、リモート・ダイレクト・メモリアクセス(RDMA)機能をイーサネットネットワーク上で実現するためのプロトコルです。RDMAは、CPUを介さずにネットワーク経由で直接メモリ間のデータ転送を可能にする技術であり、RoCEを用いることで、従来のTCP/IPプロトコルと比較して大幅な低遅延と高スループットを実現できます。
RoCEのバージョン
RoCEには、主に以下の2つのバージョンが存在します。
- RoCE v1: イーサネットのデータリンク層上で動作し、ロスレスなネットワーク環境を前提とします。PFC(Priority Flow Control)と呼ばれる機能を利用して、パケットロスを防ぎます。
- RoCE v2: IP層上で動作し、ルーティング可能なネットワーク環境に対応します。UDP/IPプロトコルを利用し、輻輳制御を行います。
RoCEの利用シーン
RoCEは、主に以下の用途で利用されます。
- データセンター: 仮想マシン間のデータ転送、ストレージネットワークなど。
- HPC(ハイパフォーマンス・コンピューティング): 大規模な科学技術計算、シミュレーションなど。
- 機械学習: 分散学習におけるモデルの共有、データ転送など。
RoCEのメリット
- 低遅延: CPUを介さない直接メモリ間のデータ転送により、遅延を大幅に削減できます。
- 高スループット: イーサネットの高速化技術(100GbE、200GbE、400GbEなど)と組み合わせることで、高いスループットを実現できます。
- CPU負荷の軽減: データ転送処理をネットワークインターフェースカード(NIC)にオフロードすることで、CPU負荷を軽減できます。