SRTプロトコル(えすあーてぃー ぷろとこる)
最終更新:2026/4/27
SRTプロトコルは、信頼性の高い低遅延なビデオ伝送を目的として設計された、オープンソースのストリーミングプロトコルである。
別名・同義語 Secure Reliable Transport
ポイント
SRTは、パケット損失の多いネットワーク環境でも高品質な映像を安定して配信できるため、IPライブプロダクションやリモート制作で広く利用されている。
SRTプロトコルの概要
SRT(Secure Reliable Transport)プロトコルは、Haivision社によって開発され、2017年にオープンソース化されたストリーミングプロトコルです。従来のUDPやRTMPといったプロトコルと比較して、信頼性と低遅延性に優れている点が特徴です。
SRTプロトコルの技術的特徴
SRTは、以下の技術を組み合わせることで、高品質なストリーミングを実現しています。
- ARQ(Automatic Repeat Request): パケット損失が発生した場合、再送を要求することで、信頼性を高めています。
- FEC(Forward Error Correction): パケット損失を事前に予測し、冗長なデータを送信することで、再送を減らし、遅延を抑制しています。
- 暗号化: AES-128などの暗号化技術を用いて、セキュリティを確保しています。
- 多重化: 複数のパケットをまとめて送信することで、ネットワークの効率を向上させています。
SRTプロトコルの利用シーン
SRTプロトコルは、以下のようなシーンで利用されています。
- IPライブプロダクション: 遠隔地からのライブ映像伝送
- リモート制作: 編集やポストプロダクション
- クラウドベースのビデオ配信: クラウド上のビデオソースからの配信
- 貢献型ストリーミング: ユーザーからの映像を収集する
SRTプロトコルと他のプロトコルの比較
| プロトコル | 信頼性 | 遅延 | セキュリティ | 備考 |
|---|---|---|---|---|
| UDP | 低 | 低 | 低 | 高速だが、パケット損失に弱い |
| RTMP | 中 | 中 | 低 | 広く利用されているが、セキュリティに課題がある |
| HLS | 高 | 高 | 中 | 安定しているが、遅延が大きい |
| SRT | 高 | 低 | 高 | 信頼性と低遅延性に優れている |
SRTプロトコルの今後の展望
SRTプロトコルは、IPベースのビデオ伝送の標準として、今後ますます普及していくと予想されます。特に、5Gなどの高速・低遅延なネットワーク環境との組み合わせにより、新たなアプリケーションの創出が期待されています。