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TCP BBR(てぃーしーぴー びーびーあーる)

最終更新:2026/4/28

TCP BBRは、Googleが開発した輻輳制御アルゴリズムであり、ネットワークのボトルネックを効率的に利用することで、高いスループットと低い遅延を実現する。

別名・同義語 BBR

ポイント

従来のTCPアルゴリズムと比較して、BBRはネットワークの利用可能な帯域幅をより正確に推定し、パケット損失を最小限に抑えるように設計されている。これにより、特に高遅延ネットワークにおいてパフォーマンスが向上する。

TCP BBRとは

TCP BBR (Bottleneck Bandwidth and Round-trip propagation time) は、Googleによって開発された新しいTCP輻輳制御アルゴリズムです。従来のTCPアルゴリズムが抱える問題を解決し、特に高遅延かつ帯域幅が変動しやすい環境において、より高いスループットと低い遅延を実現することを目的としています。

従来のTCPアルゴリズムの問題点

従来のTCPアルゴリズム(例:CUBIC, Reno)は、パケット損失を輻輳の兆候とみなし、送信レートを抑制する傾向があります。しかし、パケット損失は輻輳だけでなく、ネットワークの混雑や無線LAN干渉など、他の要因によっても発生する可能性があります。そのため、従来のアルゴリズムは、ボトルネックリンクの利用可能な帯域幅を十分に活用できない場合があります。

TCP BBRの仕組み

TCP BBRは、以下の2つの主要な指標に基づいて輻輳制御を行います。

  • ボトルネック帯域幅 (Bottleneck Bandwidth): ボトルネックリンクの利用可能な帯域幅を推定します。BBRは、送信されたパケットと受信されたACKの間の時間を測定し、それに基づいて帯域幅を推定します。
  • 往復時間 (Round-trip propagation time): 送信元から宛先まで、そして宛先から送信元までパケットが往復するのにかかる時間を測定します。

BBRは、これらの指標に基づいて、送信レートを動的に調整します。ボトルネック帯域幅を最大限に活用しつつ、パケット損失を最小限に抑えるように送信レートを制御します。

TCP BBRのメリット

  • 高いスループット: ボトルネックリンクの利用可能な帯域幅を最大限に活用するため、高いスループットを実現できます。
  • 低い遅延: パケット損失を最小限に抑えるため、遅延を低減できます。
  • 高遅延ネットワークへの適応: 高遅延ネットワークにおいて、従来のTCPアルゴリズムよりも優れたパフォーマンスを発揮します。
  • 公平性: 他のTCPフローとの公平性を保ちます。

TCP BBRの導入状況

TCP BBRは、Linuxカーネルに実装されており、Google Cloud Platformなどのクラウドサービスで利用されています。また、一部のネットワーク器やオペレーティングシステムでもサポートされています。

参考文献

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