負荷分散(ふかぶんさん)
最終更新:2026/4/25
負荷分散とは、複数の計算機やネットワークに処理を分散することで、特定のシステムへの集中を避け、処理能力の向上と安定性を図る技術である。
別名・同義語 ロードバランシング分散処理
ポイント
負荷分散は、ウェブサーバーやデータベースサーバーなど、多くのユーザーからのアクセスが予想されるシステムにおいて、特に有効な手法である。システムの可用性を高める目的でも利用される。
負荷分散の概要
負荷分散(ロードバランシング)は、クライアントからのアクセス要求を、複数のサーバーに均等に振り分けることで、特定のサーバーに負荷が集中するのを防ぐ技術です。これにより、システムの応答速度を向上させ、安定したサービス提供を可能にします。
負荷分散の種類
負荷分散には、主に以下の種類があります。
- ハードウェア負荷分散: 専用のハードウェア(ロードバランサー)を使用する方法です。高い処理能力と信頼性を持ちますが、コストが高くなる傾向があります。
- ソフトウェア負荷分散: ソフトウェア(ロードバランサー)を使用する方法です。ハードウェア負荷分散に比べてコストを抑えられますが、処理能力はハードウェアに劣る場合があります。
- DNSラウンドロビン: DNSサーバーが複数のIPアドレスを返すことで、クライアントからのアクセスを分散する方法です。設定が簡単ですが、サーバーのダウンタイムを検知できないという欠点があります。
負荷分散のアルゴリズム
負荷分散を行う際には、どのような基準でサーバーにアクセスを振り分けるかを決定するアルゴリズムが用いられます。代表的なアルゴリズムには、以下のようなものがあります。
- ラウンドロビン: 順番にサーバーにアクセスを振り分ける方法です。
- 加重ラウンドロビン: 各サーバーの処理能力に応じて重み付けを行い、アクセスを振り分ける方法です。
- 最小接続数: 現在接続数が最も少ないサーバーにアクセスを振り分ける方法です。
- 応答時間: 応答時間の最も短いサーバーにアクセスを振り分ける方法です。
負荷分散のメリット
負荷分散を導入することで、以下のようなメリットが得られます。
- システムの可用性向上: 特定のサーバーがダウンした場合でも、他のサーバーが処理を引き継ぐため、サービスを継続できます。
- 応答速度の向上: 複数のサーバーで処理を分担することで、応答速度を向上させることができます。
- スケーラビリティの向上: サーバーを追加することで、システムの処理能力を容易に拡張できます。
- 保守性の向上: サーバーのメンテナンスやアップグレードを、サービスを停止することなく行うことができます。