パルプ・製紙工業(ぱるぷせいしこうぎょう)
最終更新:2026/4/17
パルプ・製紙工業は、木材や再生紙などを原料としてパルプを製造し、そこから紙や段ボールなどの紙製品を生産する産業である。
別名・同義語 製紙業パルプ業
ポイント
パルプ・製紙工業は、印刷用紙、包装材、衛生用品など、幅広い用途の紙製品を供給する基幹産業である。環境負荷低減に向けた技術開発も進められている。
パルプ・製紙工業の概要
パルプ・製紙工業は、森林資源や再生資源を原料とし、パルプと呼ばれる繊維状の材料を製造するパルプ製造工程と、そのパルプから紙や段ボールなどの紙製品を製造する製紙工程から構成される。近年では、環境意識の高まりから、持続可能な森林管理や再生紙の利用促進、省エネルギー化などが重要な課題となっている。
パルプ製造工程
パルプ製造には、大きく分けて以下の方法がある。
- 化学パルプ法: 木材を薬品で処理し、木質成分を分解してパルプを取り出す方法。高品質なパルプが得られるが、排水処理が必要となる。
- 機械パルプ法: 木材を機械的に粉砕してパルプを取り出す方法。製造コストが低いが、パルプの品質は化学パルプ法に劣る。
- 古紙パルプ法: 使用済みの紙を原料としてパルプを製造する方法。資源の有効活用に貢献する。
製紙工程
製紙工程では、パルプを水に分散させ、漉き取り、乾燥、巻取りなどの工程を経て紙製品が製造される。紙の種類によって、添加剤やコーティング剤などが加えられる。
近年の動向
近年、パルプ・製紙工業は、デジタル化の進展による印刷用紙需要の減少や、環境規制の強化など、厳しい経営環境に置かれている。そのため、高機能紙や特殊紙の開発、海外市場の開拓、省エネルギー化や排水処理技術の向上など、新たな取り組みが進められている。