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養蚕(ようさん)

最終更新:2026/4/25

養蚕は、桑の葉を餌としてカイコを飼育し、絹糸を生産する農業技術である。

別名・同義語 蚕業絹糸生産

ポイント

養蚕は、日本の伝統的な産業であり、絹織物の原料となる絹糸の供給源である。近年では、地域活性化や環境保全との連携も模索されている。

養蚕の歴史

養蚕の起源は非常に古く、中国で紀元前3000年頃から行われていたと考えられている。日本には、弥生時代稲作とともに伝来し、奈良時代には朝廷の管理下におかれた。江戸時代には、幕府の保護政策により、養蚕は全国的に普及し、重要な産業となった。明治時代以降は、近代化が進み、品種改良技術革新により、生産性が向上した。

養蚕の工程

養蚕は、大きく分けて「苗(しゅびょう)」「育(いくちゅう)」「製糸(せいし)」の3つの工程からなる。種苗では、カイコの卵を孵化させ、幼虫を育てる。育虫では、桑の葉を与え、カイコの成長を促進する。カイコが繭を作ると、製糸では繭を蒸したり、煮たりして、繭糸を取り出し、絹糸を精製する。

養蚕の種類

養蚕には、主に「二重枠(にじゅわく)養蚕」と「単枠(たんわく)養蚕」の2種類がある。二重枠養蚕は、従来の方式で、カイコを枠の中で飼育する。単枠養蚕は、カイコを枠に固定せず、自由に動き回らせて飼育する。単枠養蚕は、カイコのストレスを軽減し、高品質な繭を生産できるとされている。

養蚕の現状と課題

近年、安価な化学繊維の普及により、絹の需要が減少し、養蚕業は衰退傾向にある。しかし、近年では、健康志向の高まりや、然素材への関心の高まりから、絹の需要が再び増加している。養蚕業の活性化のためには、品種改良による高品質化、省力化技術の開発、新たな販路の開拓などが課題となっている。

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